カテゴリー「08.レビューらしき」の記事

R18バイオレンス百合

しばらく前に、我が彼女が「百合っぽくて気になっている」と教えてくれたまんが。
紹介PVを見て、わたしも前のめり、買ってしまいました『ムルシエラゴ』。

百合でした。
レズでした。ガチレズでした。

というわけで、レビュー記事を書きまあす。
 

1巻のページを開けばタイトルロゴ、
もう2ページめくれば、はいきたー、女の子同士がセックスしてるー

「あンのクソレズどうしてくれようかしら」というせりふや
銃弾、暗器、損傷した人体の一部が飛び交うので、 
穢れなきものを百合と呼ぶひとには、百合と認めてはもらえまいが、
女性同士の性愛を百合と呼ぶひとには、うん、ばっちり。

ということを踏まえて、気になった方は続きもどうぞ。
嫌悪感をもった方はごめんなさい、わたくし、こういうのも好きなんざます。
 
 

続きを読む "R18バイオレンス百合" »

天下無敵の桃と百合

「女に膝枕して食べさせてもらうには最適」

「セックスの後のデザートとしても最上」

「姿かたちが色っぽい」

「丁寧に扱わなければたちまち痣になってしまう繊細さも、すぐに食べ頃を過ぎて崩れはじめるところも、女に似ている」


桃の話です。くだもののね。
上記すべて、中山可穂『ジゴロ』に拠りました。

桃の花ことばも、「あなたのとりこ」なんつって煽情的。
だけれども、桃には、他の花ことばもあるのだそうです。

いわく、「天下無敵」


で、まさしく天下無敵・天衣無縫な百合まんがをご紹介。

葉鳥ビスコ 『プティトゥ・ペッシュ!』

 
※未読の方向けに書きますが、念のためネタばれ注意!

続きを読む "天下無敵の桃と百合" »

浦島太郎を百合でやると

こんばんは、圭です。

好きな女優は何人かいますが、
近年、列挙する名前がひとつ増えました。

黒木華。

で、彼女が主演する映画をDVD視聴。
うむ、我ながらなかなか年末っぽい所業ではないか。

作品は「リップヴァンウィンクルの花嫁」

この耳慣れない語を含んだ題のおかげもあって、
内容は知らずとも、「なんか聞いたことある!」というひとは多いのではないかしら。

そう、内容は知らずとも。

知らずにいる、あなたへ。

これは、百合だわ。


※核心や結末は避けますが、ネタばれあるので閲覧注意!

続きを読む "浦島太郎を百合でやると" »

キャロルなクリスマス

こんばんは、圭です。

今年の我が家のクリスマスは、前倒し。
22日の夜、彼女と彼女のお父さんと水餃子パーティを催し、
チョコレートケーキも既に1ホールやっつけたので、
あれ、あれあれ、本番って、今日・明日?

年末の大掃除で吐き出した360冊の書籍類を
彼女とふたりでブック●フに運ぶ道すがら、
なんだか車が多いね、年の瀬だね。
と話していたのだけれど、完全なる勘違いでした。
もう仕事おさめたつもりでいたわ。

そんなわけで。

とっくに過ぎ去った気でいたクリスマスを
形だけでも呼び戻そうと、
永らく観たいとおもっていた映画をDVD鑑賞しました。


「キャロル」


※ネタばれはしないつもりですが、念のため閲覧注意!


続きを読む "キャロルなクリスマス" »

「少女」のいやらしさ

「イヤミス」の語を、ご存じですか。

いやらしいミステリー、
つまり、不快感を喚起するミステリー。

後味のわるい作品を指すんだそうです。


そして「イヤミスの女王」なる
称号をもつのが、湊かなえ氏。

彼女の小説は好みの部類なので
『告白』、『贖罪』、『花の鎖』、『Nのために』、
『夜行観覧車』、『白ゆき姫殺人事件』、『サファイア』
と、つぎつぎに読んできたのですが

読もう読もうとおもいながらも、期待が高まりすぎ、
畏れ多くて読まずにいるのが、これ。『少女』

わたしが期待しすぎている理由は
我が彼女あきらさんが言い当てていますので、引用します。



あ「ぜったい百合だよね」



そう、それ。



あ「というわけで、借りよう」



百合感にときめきすぎて
手が出せなかったわたしの葛藤を、突き破るあきらさん。
映画化された「少女」のビデオを、借りてくれました。


Girls


※ネタばれなしのつもり。感想記です。

続きを読む "「少女」のいやらしさ" »

女と服の闘い

こんばんは、圭です。

だいぶ前にレビュー記事を書いた『13月のゆうれい』は、
わたしの肌に合った、 共感しながら読めるまんがでした。

絵も線がシンプルで見やすく、好きだったので、
本屋で見つけて、あ、同じ作者!

買ってきました、『あたらしいひふ』


裏表紙によれば、
「女と服」の関係を群像劇で描いた作品だそうな。

帯には
「人が見た目じゃなかったら、私はこんな悩まない」
と書かれています。

悩んでいるわけではないと
言い張っておきますが、
おしゃれとは万年無縁のわたくしは
こういう題材、けっこう好き。


※未読の方向けに書きますが、念のため分けます。

 

続きを読む "女と服の闘い" »

偏向で分化的な書体入門

こんばんは、圭です。

1日に2回も3回もまちがえました、
今日は金曜日。



「あたしたちは、土・日・月の三連休に慣れすぎてしまった」



と、あきらさんが言います。
そのとおりだ、三連休の初日は土曜日だと、おもっている。
祝日は今日だってこと、忘れている。

忘れてはいたけれど、祝日の趣旨は、文化の日なので。

レズものろけも関係なく、趣味本の記事を。

「レズものろけも関係ない趣味本」については
前にも書いたことがあるのですが、
これは、同じ著者の別の本です。
   

正木 香子 『本を読む人のための書体入門』

 

続きを読む "偏向で分化的な書体入門" »

たとえ不倫にならぬとしても

こんばんは、圭です。

おすすめの百合まんが、なにかない?
と訊かれたとき、
おすすめと言うほどではないが、
最近読んだから、という理由で挙げてみたところ、

 

「男ありきのやつは、苦手」



と、レズ友だちにばっさり切られたこのまんが。

推薦記事というよりも、読んだ記録として
書いておこうとおもうよ。


tMnR 『たとえとどかぬ糸だとしても』


※ネタばれを避ける努力をしていないので、念のため分けます。

続きを読む "たとえ不倫にならぬとしても" »

散りゆくセクマイ

こんばんは、圭です。

百合まんがを
レズ小説を
ときどき読んで、記録しているこのブログ。

ネタにするのは
本屋でたまたま見かけたら、表紙やポップで中身が知れたものだったり、
発売前から「それが理由で」話題になっている作品だったり、
「ガールズラブ小説まとめ」に載っていたからこそ読んだものだったり。

ほとんどの場合、
わたしはみがまえて読んでいます。
言い換えれば、期待して読んでいます。


でも、これは、そうではなかった。
セクシャルマイノリティが登場するとは知らずに読み、
「登場するから」ではなく、作品が好きになって、
以来、読むたび泣いてしまう。

なんども読んでいるのに
じつはそのつどあちこちの図書館から借りている
この本を、きのう、ようやく買ってきました。
 

セクシャルマイノリティは出てくるけれど、主軸ではない。

作中で重要なポジションにあることは間違いないけれど
『マンゴスチンの恋人』 のような「セクマイ小説」
ではない次元に、キャラクターとして、ただ存在している。

そういう作品に触れたい方へ。

ベストセラーになったので、既読の方も多いかもしれません。


西 加奈子 『さくら』

続きを読む "散りゆくセクマイ" »

レズと亜人ちゃんを語りたい

ほんとうは
アニメが放送されているときに
書きたかったのです。

記事にしそびれたまま
放送が終わってしまった、この作品。
 
 
『亜人ちゃんは語りたい』
 
 
原作まんがは続いているので
まんがが苦手でなければ
アニメが苦手でなければ
ぜひ、触れてみていただきたい。


「亜人」が出てくるのでファンタジー感はありつつ、
舞台は現代日本の一般的な高校です。

「亜人」とは、雪女や吸血鬼といった、
伝承に出てくるような性質をもつ「人」たち。

彼らは社会的にマイノリティだけれど
作中において、その存在はきちんと認識されています。

吸血鬼には国から血液パックが支給されたりして、
つまり少数者のための福祉がある世界観。

しかし 
認識されているからと言って
福祉があるからと言って
必ずしもマイノリティの生きづらさが
解消されるわけではなく

亜人の女子高生や教員たちの日々の諸問題について
亜人ではないが亜人の性質に学術的興味をもつ先生が
いっしょに悩んだり学んだりする、そういう作品です。


いかにも
セクシャルマイノリティ事情と親和性がありそうでしょう。

「亜人(あじん)」なんてダサいダサい、
「亜人(デミ)」って言うの!

とウインクする当事者の女子高生を見ながら、脳内を駆けめぐる単語集よ。
レズじゃなくて、ビアン。LGBT。Qも入れなくちゃ。
なにが配慮で、なにが過剰で、なにがなんなんだろう。

アニメのエンディングには虹色のクレヨンが登場していて、
まさに多様性の受容を扱っているのだなあ、とおもった次第です。


相手を凍らせてしまったらどうしよう、と
うまく友だちがつくれない雪女。

ひとを痴漢の加害者にしてしまわないように
気をつかって満員電車には乗らない、
催淫能力のあるサキュバス。

並みのひとよりはるかに鼻がきくけど
臆せずレバニラをばくばく食べる吸血鬼。


この
レバニラを食べる吸血鬼。

彼女に言及する先生のことばを
わたしは多くのマイノリティに読んでほしいとおもっています。


社会がじぶんに貼りつけるラベル、
「男」とか「女」とか、あるいは「レズ」とか、
そういう組み分けに抵抗があるひとには、特に。

マイノリティと自覚すればするほど
息苦しさを覚えるひとには、特に。

悩みある者たちに寄り添うことを
仕事としているひとには、特に。


「個性とは、性質を踏まえてどう生きるか、だ」


にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ

より以前の記事一覧