カテゴリー「08.レビューらしき」の記事

レズと亜人ちゃんを語りたい

ほんとうは
アニメが放送されているときに
書きたかったのです。

記事にしそびれたまま
放送が終わってしまった、この作品。
 
 
『亜人ちゃんは語りたい』
 
 
原作まんがは続いているので
まんがが苦手でなければ
アニメが苦手でなければ
ぜひ、触れてみていただきたい。


「亜人」が出てくるのでファンタジー感はありつつ、
舞台は現代日本の一般的な高校です。

「亜人」とは、雪女や吸血鬼といった、
伝承に出てくるような性質をもつ「人」たち。

彼らは社会的にマイノリティだけれど
作中において、その存在はきちんと認識されています。

吸血鬼には国から血液パックが支給されたりして、
つまり少数者のための福祉がある世界観。

しかし 
認識されているからと言って
福祉があるからと言って
必ずしもマイノリティの生きづらさが
解消されるわけではなく

亜人の女子高生や教員たちの日々の諸問題について
亜人ではないが亜人の性質に学術的興味をもつ先生が
いっしょに悩んだり学んだりする、そういう作品です。


いかにも
セクシャルマイノリティ事情と親和性がありそうでしょう。

「亜人(あじん)」なんてダサいダサい、
「亜人(デミ)」って言うの!

とウインクする当事者の女子高生を見ながら、脳内を駆けめぐる単語集よ。
レズじゃなくて、ビアン。LGBT。Qも入れなくちゃ。
なにが配慮で、なにが過剰で、なにがなんなんだろう。

アニメのエンディングには虹色のクレヨンが登場していて、
まさに多様性の受容を扱っているのだなあ、とおもった次第です。


相手を凍らせてしまったらどうしよう、と
うまく友だちがつくれない雪女。

ひとを痴漢の加害者にしてしまわないように
気をつかって満員電車には乗らない、
催淫能力のあるサキュバス。

並みのひとよりはるかに鼻がきくけど
臆せずレバニラをばくばく食べる吸血鬼。


この
レバニラを食べる吸血鬼。

彼女に言及する先生のことばを
わたしは多くのマイノリティに読んでほしいとおもっています。


社会がじぶんに貼りつけるラベル、
「男」とか「女」とか、あるいは「レズ」とか、
そういう組み分けに抵抗があるひとには、特に。

マイノリティと自覚すればするほど
息苦しさを覚えるひとには、特に。

悩みある者たちに寄り添うことを
仕事としているひとには、特に。


「個性とは、性質を踏まえてどう生きるか、だ」


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パートナーシップは百合の香り

男女ペアが主軸にあることだし、と
大して深い関心を寄せていなかった夏アニメ。

ここへ来て、まさかの百合展開です。

知っていますか、「ボールルームへようこそ」
テーマは題名のとおり、社交ダンス。


好きなもの、得意なもの、
特に「なにもない」男子が、
カツアゲされていたところを
助けてくれた人の縁で
社交ダンスと出会い、魅せられ、
周囲と切磋琢磨しながら
青春していく


 
という作品です。

身もふたもない紹介だけれど、わざとです。
わたし自身が、正直なところ、期待していなかったのだから。

期待というのは、
良作か、駄作か。という話ではなくて、
単に、じぶんの好みに当たるかどうか。という話ね。念のため。


我が彼女あきらさんは、けっこうこのアニメが好きで
じっくり視聴していたので、わたしはそれを横目でちらちら。


あ、「明」ってキャラが出てきたね。
あなたと名前が同じだね。

お、明ちゃん、ショートヘアで巨乳だね。
あなたと諸元が同じだね。

なんて、彼女をつつきながら見ていたら。

え、いま、なんて。
待って、なんて言った、元パートナー?


Br
   明       千夏           主人公


千夏ちゃんが、元パートナー!
中学まで、ダンスでカップルを組んでいた、パートナー!

「ダンスをやりたい子ども」は比較的女子が多いので、
「男役」をやる女児もいるのだと、そういうことだそうな。

で。

明と千夏、このあとの空気がひじょうに険悪。
どうも「方向性の違いで別れた」ようです。

うほっ 百合の香り。


千夏を見下すような目で、明は言います。
 
「私がいま組んでるひと、千夏より下手っぴ、よ」

Br2

ことばは褒めてるけど。
顔が褒めてない。


 
「千夏、まじでリードうまかったし」



リードうまかった。リードうまかった。

なんのリード!?

百合好きでなくても、突っ込むところである。


さらにこのあと
それぞれ別の男性とカップル登録をして
同じ大会に出場した明と千夏。

試合中、踊る千夏を見つめる
明のモノローグが、これだ。



「ねえ、千夏。別れた相手への最高の当てつけって、いまの相手と幸せになることじゃない?」



はい決定ー。百合きたー。拍手ー

毒ある百合の熱闘がたのしめそうなので
もう、もう、ここから先は、ちら見なんて言っていられない。

おとなしく踊らされてくるよ!


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百合CMの美しい波

こんばんは、圭です。
 
化粧品には疎いのですけれど
このCM動画で眠気がふっとんだ。
 
ちょっと奥さま、ごらんになりました?
ラブライナーという名称の、アイライナーの宣伝です。

女性が2人、ほほ寄せ合って笑っとるという、
まあそれだけっちゃだけなんですが。
 
どっからどう見ても百合。
 
モデルさんの選択に、意図を感じざるを得ない。
なんなんだ、この配役の雰囲気は。ふたりの距離感は。

キャッチコピー「カワイイ目線で生きていく」がまた、ね。
おたがいがおたがいを「かわいい」と褒め合うってことか。百合ばんざい!
 
マクドナルドのバイト募集アニメも百合だし、
「風が強く吹いている」のだなあ。いいぞもっとやれ!
 
あとね。
最近よくCMが流れている、欅.坂.の新曲。
女の子がたくさん、パンツスーツで、いい。
センターの子のショートヘア、かわいい。
いやなにこれはべつに百合だとはごほんごほん


ぜんぜん関係ないけれど
わたしはラブライバーではありません。

デレステが好きです。
あんきら、アーニャちゃん、楓さん、そして新田美波が好きです。


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君の名を知ったレズ

こんばんは、圭です。
 
流行しているものには
基本的に飛びつかないようにしています。

本日ようやく
昨年大ヒットした「君の名は。」を
DVD鑑賞しました。

ブームは去ったし、
そのままスルーしてもよかったのだけれど
友人の一言「あれは潜.在.的.に.百合」に釣られて。


んで、感想を書くよ!
 

ぜひ観てね、というような
今さら未見の方向けの作品紹介ではありません。

「つまらなかった」派が、おもったことを
つらつらメモしたものなので
続きを読むか否かは、お好みに合わせてどうぞ。


続きを読む "君の名を知ったレズ" »

あくまで百合ですから

こんばんは、圭です。

世の百合好きは
釣られてくれますか。


「火花を散らす美女ふたり 天使と悪魔のサバイバルゲーム!!」


という宣伝文句に。

うーむ、釣られてくれなそう。

すこし情報を補ってみよう、という試みです。

いかがでしょう、『エニデヴィ』。


※未読の方向けですが、念のためたたみます。

続きを読む "あくまで百合ですから" »

時をかける百合

こんばんは、圭です。

数日前のブログで『Collectors』に言及したら
急に西UKO作品を読みなおしたくなって
本棚をごそごそ。

そして、はたと手が止まる。

待てよ、
宝石色の恋』は記事にしたことがあるけれど
これは、紹介していなかったんじゃないかな。

かわいくせつなく、お気に入りの百合なんですが。

西UKO 『となりのロボット』


※未読の方向けですが、念のため分けます。


続きを読む "時をかける百合" »

黙って「やが君」を読んでくれ

飯田橋で、大人百合のオンリーイベが開かれたそうです。

出品した方、狩りに行った方、
飛び交う情報をのほほんとながめるお彼岸。
 
社会人百合には『Collectors』という金字塔があるので
わたしは新しい作品の発掘に勤しむことなく
既に完結したそれを、骨までしゃぶっておるんですがね。

学生百合で、来たよ、これ来たよ。
来てしまったよ、新しい波が。

仲谷 鳰 『やがて君になる』


※ネタばれと作品紹介の境目が曖昧なので、念のためたたみます。
 

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円満なゲイカップルから学ぶ

こんばんは、圭です。

パトリック・リネハン氏。
という名前を聞いて、ぴんとくる方は、いるでしょうか。
特に関西のレズ諸嬢は、おもいあたるかもしれない。

大阪・神戸のアメリカ総領事だった方です。

同性婚を挙げ、夫君のある御身。
日本政府が、リネハン氏の夫であるカネグスケ氏に対し、
外交官の配偶者に出すような「外交ビザ」を発給したことで、
話題になりました。

話題になったのは覚えていたけれど
レズの情報に比べてゲイの情報に対しては
アンテナが低いので、知らなかったよ、
リネハン氏、その後、本を出していたのですな。


こちら、『夫夫円満』

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とりかへばやの類

こんばんは、圭です。

久々に本屋に行って、
諭吉とさよならしてきた週末。

『きのう何食べた?』の新刊を
ようやく入手しました。



「圭さん、こんなのも好きなんじゃない?」



紙とインクのにおいをこころゆくまで嗅いで
恍惚としていたわたしのもとに
我が彼女が持ってきてくれたまんがが
ええ、ええ、たしかにね、こういうのわたし大好物ですよ!

というわけで、紹介記事をば。


こちら、『おとなりコンプレックス』


Otonari


※設定そのものが盛大なネタばれです。閲覧注意!

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ある種の事実婚

こんばんは、圭です。

地元の図書館に
こんな本が入っていました。

『プロブレムQ&A パートナーシップ・生活と制度』

副題は
「結婚、事実婚、同性婚」
です。

あきらさんとつきあって間もないころ
つまり今から7年以上前ですが、
あのころきゃっきゃうふふと読んでいた本を思い出して、
おもわず手に取ってしまいました。

ぱらぱらめくってみると。

まさに題名のとおり、「Q&A」のかたちをとって、
「結婚」に類するさまざまなパートナーシップにまつわる
これまたさまざまな課題・疑問と、それに対する現状が
淡々と書かれています。

編著者が、セクシャルマイノリティのために動いている方々であり
同性カップルに関する章のボリュームは満足度高し。

渋谷区や世田谷区の同性パートナーシップ証明についても
もちろん載っているし、諸外国の制度も盛り込まれています。

とは言え、そればかりがつづられているわけではありません。

事実婚とはどのような状態か、
日本における結婚の歴史、
晩婚化の実態について…など。


「こういうテーマで講師をすることになったのでコンパクトに勉強したいと考えており、同性婚には肯定的な意見をもっている」ひとに適している、という雰囲気の本です。


ちなみに、7年前にわたしが読んで感銘を受けたのは、こちらです。
 
『プロブレムQ&A 同性パートナー生活読本 同居・税金・保険から介護・死別・相続まで』

著者は異なりますが、同じシリーズ。好き。


ところで、地元の図書館。

日本十進分類法だと、この手の本は
「324」の民法とか、「367」の家族問題に
ラベリングされるんですけれども。

わたしが彼女との生活を始めて4年、
この棚は劇的に様変わりしました。

新しい本が、続々と入っているの。
 
今回ぱらぱら見た本も
奥付を見たら増補改訂版だったので
「最新」がどんどん更新されている分野であるのだと、再認識した次第。

流行に乗る性格ではないのだけれど
これだけは、これだけは、なるべく情報を収集して、時代についていきたいとおもうよ。


杉浦郁子・野宮亜紀・大江千束 編著
『プロブレムQ&A パートナーシップ・生活と制度 [結婚、事実婚、同性婚]』
緑風出版 2016年9月(増補改訂版)



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