カテゴリー「06.セクマイばなし」の記事

わたしにも勝手に届いた

仕事で宇都宮市の公民館に行ったら、入口の脇に、あれっ!?


Ac


文字どおり、入ってすぐ。

ゲイカップルのお食事と日常記、我らが『きのう何食べた?』と、
甘すぎない学生百合、『青い花』が書架にならんでいました。

本屋のように、書架を任された担当がいるのか。

館内のディスプレイ全般に、指針のようなものがあるのか。

はたまた宇都宮の市民憲章のようなものに、「えるじーびーてぃー」対応が明記されたのか。


規模や影響力の大小はわからないけれど、この棚は、だれかの想いの表象。

届け、届け。
この棚を考案したひとには、
この棚を見てほしかった相手が、きっといるのでしょうから。


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「結婚」します

あけましておめでとうございます、圭です。

新年早々、我が彼女あきらさんは
ツイッターにこう書きこみました。

「今年は2人にとって大きな転機となります」

2018年。
我々が「同性カップル」となってから、満10年になる年です。

「ビアンでちょいオタな女がノロケまくるブログ」のノコさん・ナナさん、
「似たもの同士」のクロさん・ハチさんと、勝手に同窓生きぶん。

ふたりで暮らした年月も、5年を超えました。
そして、同居を始める前、父に言われたことを、ぼんやりと思い出す日々。



「しばらくいっしょに住んでみたら、人生の中間報告をよこしなさい。あきらさんと生きることは、圭が自己実現できる生き方なのか、どうか」



中間報告のタイミングとしては、今年がちょうどいい気がする。
交際10年で、わたしも30歳になった。

法的に婚姻という形態は取らないながら、彼女をパートナーとして生きていくこと。
父に報告しよう。

報告する相手は、父にとどまらず。

我々カップルのこれまでを支えてくれたひとへ
ありがとう、これからもよろしくお願いします。

結婚式を挙げることにしました。



年頭の目標は

「趣旨を見失わない式を挙げる」

そして

「好きなひと、好きなものに、好きだと伝える」

です。

今年もよろしくお願いします。


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帰ってきたビアンバー

こんばんは、圭です。

待ってた、待ってましたよ。

彼女とちょこちょこ通っていたMIX BARが閉店してから5年半。
ついに、帰ってきてくれました。

BAR LR

Lucky Rainbow 略してLR(エルアール)。
 
月に1回、最終火曜日限定で
既存のバーの看板をかけかえ、出現するビアンバー。


おととい、12/26(火)が初回営業日だったので
さっそくおじゃましてきました。

しゃれたバーでありながら、敷居は低く。
この居心地のよさ、なつかしい。

お店は、当事者に限らず「セクシャルマイノリティに理解のある女性」向けだそうです。
女子高出身者としては、「女だらけ」のリラックス感にも郷愁をおぼえましたね。

慌ただしさは遠く薄れ、年末きぶんは霧散。
バーカウンターでゆったりカクテル飲んだのも、そう言えば久しぶりだな。


バーテンダーのChiiさんは、
ガールズオンリーのイベントスタッフを務めたり、
LGBTオフ会に携わったりと、タフに活動されている方。

こうしてまた
我々の居場所を増やしてくれたことに感謝して、来月も行こうとおもいます。


Lr


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子を持たぬレズの悲歌

こんばんは、圭です。

祖父の法会を済ませ、無事に帰宅しました。

それにしても、紅葉シーズンの三連休、甘く見すぎでした。
新幹線はみごとに満席、東京までン時間立ちっぱなし。

しんどかった。

親戚の集まりは
さほどしんどくはなかったけれど。


や、しんどくはなかったけれども。

親戚の子どもたちを両腕にかかえて
うれしそうに苦笑する我が父
という光景を見たときは

隅田川の少女たちに
再会してしまった、と、背筋がさむくなりました。


「隅田川」

中山可穂の連作短篇集
『悲歌(エレジー)』に収載された一篇です。


ゲームセンターのマシンのひとつ、
ふたりで並んで写真を撮ると
「ふたりの子ども」の
シミュレーション写真が合成される
という機械を、ふたりの女子高生が試すのです。

そして描かれるのは
出力された写真を見た彼女たちの
青く激しい怒りの炎。


ふたりは見てはいけないものを見てしまったのだ。
この世に決して存在するはずのない、ふたりの愛の結晶の姿を。



わたしはひとりっ子ではなく
きょうだいのなかには既婚者もいるけれど
皆、それぞれの理由で子どもがいません。

父が「祖父」になることは
ないかもしれないので

屈託はありながらしあわせそうな、
この笑顔は、だれのものなんだろう。

ゆがんだ未来を見せられたような
世界線をまたいだ別の「父」を見たような

ほのぼのとした場面なのに
ちょっとした幻想怪奇体験でした。


あ、でも!

わたしはレズでなかったとしても
子どもは産まなかったとおもうし

世の中には
子どもを産むレズもいるので

「レズは子どもを持てない」
「親に孫を見せてあげられない」
などと言うつもりは毛頭なし。


ただ、父と子どもたちの姿を見た瞬間に
そこだけ空気がふわっと黄色く透きとおり

しばらく読んでいなかったにもかかわらず
テロップのように

「隅田川」の一節が、
さっき青字で書き写した2行が、
網膜に浮かびあがったことを
記録しておきます。


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『悲歌』の中では「定家」が好き。

裏切りではないと知っている

こんばんは、圭です。

あきらさんが
誕生日を祝って
ディズニーデートを企画してくれました。

誕生日の当日に。
泊まりがけで。

園内の装飾は、ちょうどクリスマス。
宿泊先は、公式ホテル。


ファンの多い遊園地ですから
このプランに「いいね!」ボタンを押すレズは
それなりにいることでしょう。


が。
ここにひとつ、問題がござる。

「誕生日」を迎えたのは、わたしではない。
ということであります。


ディズニー大好きな友人のため、
我が彼女が計画を立て、
ふたりで出かけていったのでした。

わたしは見送り。留守番。


カップルによっては
きっと険悪になる案件ですね!

わたしも、拗ねなかったとは言わない。
彼女との時間を、たっぷり2日もとれる友人、うらやましい。

ふだんじぶんが
彼女の時間を優先配分してもらっていることは
既得権として棚に上げ、
いいなあああああ と部屋じゅうを転がったよね。


でも、その感情は、嫉妬ではなかった。

じぶんがどういう相手にやきもちを焼くのか
そう言えば分析したことがありました。

我ながら、あれはじぶんをよく理解した定義だったな。


相手がフリーのレズで、
あきらさんのような中性的なひとがタイプ…
なのであれば、ディズニーなんて却下です、却下。

束縛だと言われようとも! 阻止!


今回は
そういう相手ではなかったので
わたしも気もちよく彼女を送り出せたし
そもそも彼女も、わたしに遠慮する必要がありませんでした。

「浮気の定義」というと話が飛躍しすぎではあるけれど
アウトとセーフの境目は、共有してあるとらくちんよね。


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問題はアウティングではない

こんばんは、圭です。

「アウティング」ということばについて
おもうところを書いてから
まだ幾日も経ちませんが、
ここで、業界を騒がせるニュースが
飛び込んできましたね。
俳優・成宮寛貴氏の引退と
その原因と、それに関する報道。

んで、例えば報道の在り方については、
だいぶあちこちで怒りの声が上がっているので、
ここでは書かないことにして。
 
わたしは、この件に関して一部の方がつかっている、
ある表現がこわい。という話を。


もう最初から言ってしまうけれど、
このニュースと、「アウティング、ダメ、ゼッタイ」をセットで語ること。
これが、わたしは、こわいのです。


※ちょっとテンションが高いので、分けます。

続きを読む "問題はアウティングではない" »

「アウティングと言う」暴力

こんばんは、圭です。

経年の宿題であったトルコ旅行記を
昨日、書きあげました。

年内に完結させたかったので、
なんとか、達成。


さて。
この「年内に完結」を優先して
これまで書かずにいた想いを
今こそ、記事にしてしまおう。

今年の夏の、ニュース。
一橋大学法科大学院の、事件です。


※反感をもつ方が想定されるので、分けます。長いです。

続きを読む "「アウティングと言う」暴力" »

28歳児が子どもをもつ

こんばんは、圭です。

昨日の記事で「子どもが嫌い」と書いたところなので
ついでだ、子どもをもつことについても書いておこう。

まず。

我が彼女あきらさんは子どもずき。
わたしは子どもぎらい。

です。

つけ加えて言えば、
 
彼女は、「いつかじぶんは子を産み育てるのだろう」と
それこそ自身が子どものころから疑わずに育ち。

わたしは、女性を好きになる前から、小学生のころにはもう、
「大人になっても子どもは産まない」と認識し、
あまりにも自然に、じぶんが産める性に属することを忘れた。


かようにギャップのあるふたりが、カップルとして共に生きています。

ヘテロカップルが無計画だというつもりはありませんが、
我々がなにも考えずにただセックスしていても
「あら、できちゃった」ということが起こりえない以上、
「どうしたい?」という話は、しておいても損はないよね。


28歳。
母が長子を産んだときの年齢。

彼女をつらまえて、いまの想いを率直に教えてもらいました。



あ「子ども? ほしいよ」



直球、どまんなかを呆気なく運ばれます。
え、あれ、まじで?

で、では。
女性同士で子どもを迎え入れる手段は複数あるわけだが、
目的が違えば、手段は変わります。

あなたは、じぶんと血が繋がった、
「遺伝的な意味での子ども」がほしいのか。
それとも、「子育てがしたい」のか。



あ「後者だな」



投直。いいところへ戻ってきました。

では。
つまり、例えば養子や里子でも、
あなたの「子どもほしい」欲は満たされるということかな?

 

あ「うん、満たされるね」



そして、訊いてきました。

逆に、圭さんはどうなの。圏外。
圭さんが、「子どもを産むじぶんを想像できない」てことは知ってるけど。圏外。
あたしの子をほしいとか、おもうのかな。



圭「全然おもわない」



暴投。

「子どもほしい?」とか「ほしくないの?」という問いは
「リスみたいなふさふさのしっぽほしい?」とでもいうような
え?ふつうに要らないけど、ぶっちゃけ考えたことない」
としか答えようがない質問なのです。

とは言え。
もし、あきらさんが「母親」になりたいのであれば
それを支えるのも、じぶんの仕事だという想いはあります。

わたしが親になるとしたら、きっと
子育てに喜んで主体的に関わるのではなく
子育てには主体的に関わるべきということになっている」から、用務として担う。
そういう親になる、気がする。

男女共同参画の時代において批判を浴びる父親の典型。



あ「それなら、子どもはいいや」


 
彼女は続けます。

子どもはほしいけれど、それは「圭さんと育てられるのなら」という意味。

いまの圭さんの感じなら、子育てはあたしの仕事になりそうだね。
あたしの仕事を手伝ってもらう」というかたちでの子育ては、望まないよ。



あ「圭さんが子どもほしいとおもうようになったら、教えて。そのときまた相談しよう」



そんな日は、おそらく来ない。

一方で、わたしは、年を取ってから、あなたに
やっぱり子育てはしときたかった、相手が圭さんでなかったら子どもをもてたかもしれないのに」なんておもわせたくない。おもわれたくない。

ボールは、私が持っていていいのね?



あ「いいよ」



そしてこの一点において、合意します。



「子どものために、ならない」



かくて、この話は、半永久的に先送りとなりました。

彼女が求めているものが血のつながった子どもなのであれば、
母胎の年齢を気にする必要が出てくるので、
先送っている場合ではなくなったりもするのでしょうが、
そうではないとわかったので、安心して先送りできます。



圭「あきらさんの子育て欲は、燻ることになるんじゃないの」

あ「圭さんの面倒をみていれば、だいじょうぶ」



28歳児が相手ではもの足りない、そんな気分になったときは
あなたも遠慮なく、ボールを投げてください。


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男性の影

こんばんは、圭です。

自転車で派手に転んだあと胸の痛みが引かないので、
いちおう整形外科に診てもらってきました。

やあ、混んでる混んでる。
週末の病院て、待ち時間が長くて憂鬱よね。
 
2時間ほど待って、診察室に入ると。

 

医師「どうしました」

圭「自転車で転びました」

医師「さては、ポケモンを捕まえていたな?」









ちがいます。
ポケモンGO、わたしはやっていませんよ。



医「この土日、多いんだよ。スマホいじってて転んで、うちに来るひと」



まさしく社会現象です。

我が家では、あきらさんが早々にダウンロード。
今日は、知人とふたりで、ポケモン狩りを主目的とするサイクリングに出ていきました。

ここまで、前置きね。
ここから、本題ね。

この「知人」というのが、友だちの夫君なのです。

で、だ。
レズビアンの皆さまよ、「彼」は、嫉妬の対象たり得るであろうか?


わたしにとっては、「彼」は嫉妬の対象外です。
彼と我が彼女とが、ふたりで外出しようとも、ふたりで食事に行こうとも、
そのことにやきもきしたり、いらいらしたり、することはありません。



あ「なんで? メンズなのに?」



メンズだから、でしょうか。
わたくしレズですから、女性相手にしかやきもちを焼かないのかな?

そんなことはありません。
彼女の同僚の男性に、妬いた時期がありました。



あ「コブ(配偶者)つきだから? そうでもないよね、既婚者にも妬くことあるよね?」

まったくです。
既婚か、未婚かは無関係と言えます。

この境目はどこにあるのか。

考えるべく、脳内に知人をサンプルとしてたくさん並べ
シミュレーションしていった結果。

見えた、見えた。
わかったことがあるので、こうして記録しておくわけであります。



仮にあきらさんが「あなたのことが好き」と言ったとき
まんざらでもない顔をしそうなひと。




に対して、わたしは妬くのですな。

もちろん、彼女がわたくしのことをきちんと好きでいてくれていること、
重々承知しています。ですから、ほんとうに、100%の仮定なのだけれど、
万万が一、あきらさんに好かれたら、「ちょっと嬉しい」反応をしそうなひと。
だとわたしが判断したら、それは、ぷりっぷりの焼きもち対象なのです。

そして、かの夫君は、あきらさんに好意を向けられたとしても
「まじかー。まあおれには嫁がいるからねー」と明快にスルーしそうなのですな。

ということを、さっそくあきらさんに報告しました。



あ「すごいよ圭さん、納得だよ。よく自己分析できたね。ごほうびをあげるね」



ハグを、いただきました。

転んで打った胸が痛いので
ぎゅっと抱きしめることは叶わない夜。


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若さ葬る花見酒

こんばんは、圭です。

前にも書いたけれど、わたしはさくらの花が苦手です。
花見客は弔問客に見えてしようがないの。

誰かに誘われなければ、花見には行きません。
率先して見に行こうとはおもいません。

だから、昨日はちょうどよかった。
レズカップル友だちからの、「飲もう、ついでに花見もしよう」というお誘い。

 
満開は過ぎているから、弔問客は少なかろう。
花がメインでなく、酒がメインなら、これはきっとたのしいぞ。おいしいぞ。
酒! 酒!


まずは、さくら

Cherry


繁華街の裏通り、風そよぐ川沿いに枝垂れざくらの並木がありました。
川床が設置してあったりして、それなりに風流です。

橋を一本わたって、ぐるりと歩いたところで。



友「花見終わり! で、どこでごはん食べる?」



わーい、花より団子。
ビールやハイボールを手に、ピザやハムカツをもりもり食いました。

二次会は屋台のカウンターに4人で並び、きゅうりをかじりながら
レズが子どもをもつことについてとか、「LGBT」ということばの台頭についてとか、わあ、ほんと、わたしら知り合ったころより話題が所帯じみているね。

そのうち、酔っぱらった友だちが、彼女に「トイレ連れてって」と甘えかかって去ると
あきらさんが、すうっと身を寄せてきました。うふふ、どうした?



「圭さん、気づいたことがある」



な、なにごと。



「店員さんも、他のお客さんも、みんなあたしたちより年下だ」



わあお。

「若者向けの店は入りづらくてさあ」などと言い出すようになる前に
たくさんおいしいものを食べに行こう、とおもった夜でした。

ま、あきらさんの手料理がいちばんおいしいのだけれど。
十銭の愛が行ったり来たりして、こいつぁ、むだがねえや。


本日のお献立は

春きゃべつとあぶらげのおみおつけ
ぶた肉の生姜焼きときゃべつの繊切り
かぼちゃの煮つけ
もやしのスイートチリソースナムル

でした。


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