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余命1ヶ月に贈る(死なない)

今朝、起きるなり、我が彼女は言いました。



「夢のなかで、あたし余命1ヶ月だったの。皮膚炎が悪化して、全身発疹だらけで」



彼女が皮膚炎に悩まされているのは事実だけれど
最近、『大奥』を読んだりしたのかい?

という疑問は飲み込んで。



好きな言葉を訊かれたとき、
あなたはなんと答えますか。


※ちょっと重いので、たたみます。










訊かれることなんて
そもそもないかもしれないけれど。

わたしは
決して有名な言葉ではありませんが
こう答えることにしています。



「人生、あと70年しかじぶんでいられない」



わたしは、この発言主の当時の年齢より年を食っており、
たとえ90まで生きたとしても、あと60年しかじぶんでいられません。
彼女といられません。

彼女の家系は、決して長命ではないそうな。

対して我がご先祖さまは
軒並み90歳、100歳を超えてから
彼岸に渡っていますから、
その日がきたら、きっと
わたしが彼女を看とるのでしょう。

しかし、往生するとは限りません。

事故、急病、無差別殺人。
過労、風呂場の脳溢血。

あした、彼女の目が覚めると
確信できるものではないのです。

彼女を喪うのは、明日かもしれない。

9.11のテロのあとで
東日本大震災のあとで
流行しましたね、「最後だと知っていたなら」という詩が。

一青窈が歌っていましたね、
「失って、はじめて気づく事もあるけれど もとには戻れない」と。

ひとってそういうものだよね、悲しいね。
で終わらせるのは、もったいないとおもうのです。

多くのつらい経験から
こんな教訓が詩になっている、
せっかくそういう時代に生きているのだから
わたしは、悔やみたくない。

出勤前に、手を握って。抱擁を。
彼女の外出時には、「気をつけてね」の一言を。見えなくなるまで手を振って。
いつも「だいすき」と伝えて眠りに落ちる。
決して後悔しないように。



あ「圭さん、こないだ酔っぱらって帰ってきて、あたしのこと抱きしめもせずに爆睡したよね?」

あ「したよね?」



はい、すみません、しました。



お詫びに贈ろう。
余命1ヶ月の君に、想いの丈を込めて、愛の言葉を贈ろう。



「早く、皮膚科、行こうな」


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