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円満なゲイカップルから学ぶ

こんばんは、圭です。

パトリック・リネハン氏。
という名前を聞いて、ぴんとくる方は、いるでしょうか。
特に関西のレズ諸嬢は、おもいあたるかもしれない。

大阪・神戸のアメリカ総領事だった方です。

同性婚を挙げ、夫君のある御身。
日本政府が、リネハン氏の夫であるカネグスケ氏に対し、
外交官の配偶者に出すような「外交ビザ」を発給したことで、
話題になりました。

話題になったのは覚えていたけれど
レズの情報に比べてゲイの情報に対しては
アンテナが低いので、知らなかったよ、
リネハン氏、その後、本を出していたのですな。


こちら、『夫夫円満』











「2人の夫の世界をご案内しましょう」
と、前書きにあります。


第1部はリネハン氏のパート。

生い立ちや経歴、カネグスケ氏との出会い。
どのような考えをもって周囲にカムアウトしてきたか、
夫とふたりでどのように公的な務めを果たしてきたか。

そして、日本への期待が綴られています。

日本には八百万の神を見止める神道があるということを、
「ひとの心の拠りどころであるはずの宗教によって
アイデンティティを否定されないなんて喜ばしい」と見るのは、
やはり外国の方らしい視点よね、とおもったり。


第2部はカネグスケ氏のパート。

これが、おもしろかったんですわ。

リネハン氏の、あたたかく知的なパートもちゃんと読みましたけれども、
カネグスケ氏のほうが、「2人の夫」の世界をご案内いただいた感がありました。

出会った日の出来事なんて、
リネハン氏とカネグスケ氏がお互いに抱いた印象の落差がひどくて、もう。

ふたりがしっかりと安定した関係を築く前に書いていたとしたら、
「え、こんなことおもっていたの?」なんつって、けんか事案です。「人違い」w

相手のどういうところに惹かれていったか。
焼きもちや、外交官の暮らしぶりに対する驚き。

カネグスケ氏はブラジル生まれでリネハン氏はアメリカ人、
食事に関する異文化体験も興味深かった。


それから、巻末の「ゲイにまつわるQ&A」は、
肩の力が抜けていて平易なので、
いくつか覚えておきたいとおもいました。

Q 同性婚の場合、どちらが家事をやるのですか。
A きれいな家に住みたいと思うほうがやります。


とかね。



あとがきには
「田舎の図書館の一角で忘れ去られるかも」と書いてあるこの本。
田舎の図書館の一角から発掘して、日本人のレズがうはうは読んでいますよ。


パトリック・ジョセフ・リネハン
エマーソン・カネグスケ
『夫夫円満(ふうふえんまん)』
東洋経済新報社 2014年7月



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