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「アウティングと言う」暴力

こんばんは、圭です。

経年の宿題であったトルコ旅行記を
昨日、書きあげました。

年内に完結させたかったので、
なんとか、達成。


さて。
この「年内に完結」を優先して
これまで書かずにいた想いを
今こそ、記事にしてしまおう。

今年の夏の、ニュース。
一橋大学法科大学院の、事件です。


※反感をもつ方が想定されるので、分けます。長いです。











ご記憶の方も多いでしょう、
ニュースサイトレベルの情報ですが。


ゲイであることを、
友人同士のLINEグループで「暴露され」た学生が、
心身に不調を来し、自殺してしまった
、そういう事件でした。

おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめん○○

「暴露」のことば。だといいます。

 

わたしはツイッターのアカウントを持っており
つながっているのは、セクシャルマイノリティ関係の方が中心です。

業界の関心が高いのは至極とうぜん、
わたしのタイムラインには、
事件を取り上げたまとめサイトや
ニュースサイト、関連するつぶやきが、
さまざまなルートからリツイートされ、あふれ返りました。


すべてとは
言わない

けれど
多くが

「暴露した」学生を激しく非難、攻撃するものでした。

「暴露した」学生に味方が現れようものなら、「人間のクズ」。
全面的な擁護でなかろうと、差別主義者の仲間入り。

そんな、熱にうかされたようなタイムラインが
数日つづいたのでした。


わたしは。

報道が一様に「暴露された」「バラされた」ということばをつかうことに、
身震いをおぼえながら、ずっと、こうおもっていました。

この学生は、LINEの送り先を間違えたのかもしれない。と。

グループラインで、「おまえ」という二人称の呼びかけは、
わたしなら、繰り返しますが、「わたしなら」、つかわない。

このふんわりした憶測をもって、「暴露した彼」は悪くない。とはおもいません。
アクセルとブレーキを踏み間違えて、結果、ひとを轢けば、逮捕されるものです。

だけれども。
だけれども。

あまりにも大勢の被害者の代弁者が
この件を差別だといい、また、
「本人の了承なくセクシャリティを他人に話してしまう」
ことを指すらしい「アウティング」ということばが
広まったことには、正直なところ、ぞっとしました。


 
我々は
じぶんたちで
じぶんたちの
首を絞めているのでは、ありませんか。

多様性を認めようと
呼びかけながら、
わたしたちは特別なのだと
声高に主張してしまっているのでは、ありませんか。



わたしの個人的な憶測は措いておいて、
「暴露した彼」が、暴露の意図をもって、
LINEにメッセージを発出したのだとしても、
責められるべきは、
「アウティング」を行ったことなのか、
これほどに限定的な用語に意味はあるのか、疑問。


セクシャリティに限らず
「この話は他のひとにはしてほしくない」 というのは、あります。

クラス会に出席して、友だちが結婚していることを知り、
「高校でいっしょだった○○ちゃん、結婚したって」
と、欠席だった別の友人に話せば、それまたりっぱな暴露よね。


逆に、これは我が彼女あきらさんの場合だけれど、
レズであるということが、「穏やかかつさりげなく」
職場内にうわさ話として浸透してくれれば、
ひとりひとりカムアウトする手間を省きつつ、
「結婚しないの?」としつこく訊かれることもなくて良い…と、
そんな例もありえるのです。



「アウティングというものが、セクシャルマイノリティにとって致命的」

なのではなく

「ある情報をどのように取り扱ってほしいか、相手に確認をとるべし、
さもなくば、これまでの関係や相手の性格も考慮して想像力をはたらかせるべし」

なんだとおもうのです。



用法をごく狭く限定したことば
我々だけのためにあつらえたことば

それはもはや、拒絶という暴力。

そんなことばで
世界から我々を切り出さないで。
 
「社会にいるのは、男と女とLGBT」なんつって
切り分けられてしまうことに、喜んではなるまいよ。

だれのことだよ、えるじーびーてぃーって。



求めるならば
別格の配慮ではなくて
目のまえの「わたし」に対する想像力を。

求めたいとおもったのでした。


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