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トルコ見聞録43 降れば土砂降り

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トルコ旅行5日め。12時。

スィルケジ駅のオリエント急行博物館を出て、
さてそろそろおなかが空きました。


きのう夕飯を食べた食堂、おいしかったね。
今日のお昼も、あそこへ行こうか。

うきうきと歩いていると、どこぞの食堂の客引きらしき男性が現れました。
我々と歩調を合わせてとなりに並び、早口の英語でまくしたてます。


「ハンバーガーなんてどうだい? 日本人は好きだろ? うちにはでっかいポテトもあるんだよ、クンピルってんだ。トルコ料理だよ。こんな時間だもの、腹ぺこだよな、ちげえねえ、なあ、ちょっとでいいから、寄っていきなよ」


と、それまで無視を決めこんでずんずん歩いていたあきらさん。
手刀を切って言い放ったことには。



「ドイドゥム」



Doydum.
トルコ語で、「おなかいっぱい」

日本人がそんな返答をするとは予想だにせず、面食らったのでしょう、
彼は、「オ、オオウ、ドイドゥム、オーケー…」とつぶやいて退散。

指さし単語帳で覚えたわずかばかりのトルコ語を
こんなかたちで役に立ててしまうとはね。惚れぼれ。



食堂までの道で、アヤソフィアの前を通ります。
したらば、なんと、この行列。

Que

ミュージアムパスを持っているひと向け入口、
デ○ズニーで言うところのファストパスエントランスがすぐとなりにありまして、
我々も初日の観光ではそこから入場したのですが、これ、あんまり知られていないのかな。

日本のガイドブックが優秀なのか。
待ち時間も含めてゆったりたのしむスタイルなのかもしれません。


 
さあ、もうすぐ目的の食堂だ、というところで、
イスタンブルカードのチャージ機に遭遇。

市内の路面電車やらバスやら船やらに、自由に乗り降りできる
チャージ式のカードです。

スイカやパスモと同じように、改札でピピッとタッチ。
改札をくぐったらバー越しにツレに渡してしまえば2人で1枚でも無問題という点、融通がきいてとっても便利でした。

明日もまだ船に乗るし、すこしチャージしよう。
それにしても、人が多いな。と、動きかけるや。



「チャージだね。日本人だろう。やり方はわかるかい。代わりにやってあげようか」



突如現れたおじさんに
カードを盗まれる可能性もあるぞ、と警戒心むくむく。
しかし「結構です、ありがとう」の一言では済まないのがトルコです。



「なに遠慮することはない、おーい、みんな、日本人のレディのために場所をあけてくれ!」



「チャージ機に並んでいるひと以外をかき分ける」という謎の器用さを発揮するおじさん。
瞬く間に、機械のもとにたどり着くわたし。

貴婦人のお手を拝借するような手つきでてのひらを差し出され、
それでも頑なにじぶんでカードを扱おうとするわたくしに嫌な顔ひとつせず、
今度は同じく優雅な手つきで、カードの挿入口を指し示す彼に、
さすがに罪悪感が湧いたりなど。

ステレオタイプに囚われていると言われてもいい、
わたしは「トルコ人は底なしにしんせつ」は事実だと感じて日本に帰ってきました。
おおらかさは、これは、もう国民性ですわ。



チャージ氏が手を振って立ち去ったのち、また現れるひとつの影。



「きみたち、お昼を食べる場所は決まってる?」



ヨコさん、「終わりが見えてきた」は、
うそかもしれない。


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