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トルコ見聞録44 蝶よ花よ

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トルコ旅行5日め。13時10分。

昼ごはんを食べに行こうとしたら
トルコ人男性に話しかけられて立ち止まった我々。

「どこで食べるか決めているか」と訊かれました。

これは、初日に出会ったおにいちゃんたちと同じ、
おすすめの店を教えてくるパターンかな。



はい、決まっています。



「決まってるの? どこ? このへん? このへんはやめたほうがいいよ。観光客向けで高い店ばっかりだよ。ぼくがおいしいところ教えてあげようか?」



これは。
ナンパの類いか。

いいえ、結構ですよ。
きのう食べに行って、おいしかったところに行くの。
値段もそんなに高くなかったから、だいじょうぶよ。


しかし、彼はめげない。
今度は店の名前を訊いてきました。

まあよかろう、正直に答えよう。
マカルナ・サラユに行くの。

するとまあ。
次の一言で、彼は我々の旅行に強烈な印象を残すことになりました。


   
「マカルナなら安心だね。ああ、なんだかぼくもマカルナでランチしたくなってきたなあ。いっしょにごはん食べない?」



ナンパ、続いてる!

見かねたあきらさんが、わたしを押しのけて
彼と対峙します。きゃーかっこいい。


「あのね、あたしたち、ふたりでゆっくりごはん食べたいの。ごめんね、またね」

「ぼくも同じ店でランチしたくなっただけだよ。いっしょにお店まで行くね」

「あらそう」


すたすた歩きだしたあきらさん。
彼は、平気な顔でついてきます。


「ところで、ぼく今日誕生日なんだ。このあとパーティに来ない?」

「まだ観光したいから行かない。お誕生日おめでとう」

「疑ってる? ほんとに今日が誕生日なんだよ」

「疑ってないよ、ほんとにおめでとう」

「見てこれ、ぼくの免許証。ちゃんと今日が誕生日でしょ」

「ほんとだ、おめでとう」

「ねえパーティ来ない?」

「行かない」


会話がコントの様相。
ちなみに、すべて日本語です。


結局、彼は、ほんとうに店まで同行し、
我々と相席で昼ごはんを食べ、
美人の奥さんについてさんざんのろけ倒し、
店を出て。


「パーティ来ない?」


めげてなかった。

行かないよ。
明日、日本に帰るから、今日はだいじな日なんだ。


「気が変わったら来てね」








やっと別れたときには、なんだかずっしり疲れてしまった。
地元のひととの交流、好きなんだけれど。

これは、なあ。
笑うよなあ。

「気が変わったら来てね」と言いつつ、彼はパーティの場所も、
じぶんの連絡先も、言い出しませんでした。

「日本語をしゃべれるぼく、日本人とおしゃべり☆」
という経験をたのしんでいるのだとしたら、なんという全力のお戯れ。

タフですな。


ぐったりとホテルに帰った我々を、スタッフの遊び心が迎えてくれました。


Butterfly


タオルが蝶の形に。

今朝は、ベッドメイク用のチップといっしょに
折り鶴を置いていったから、そのお返しかもしれない。


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