« あなたと結婚してよかった | トップページ | 女房の妬くほど »

歴史小説の行間

こんばんは、圭です。

先だって直木賞を受賞した、『つまをめとらば』を読みました。
「女」を描いたもの、というような、簡単な書評を新聞で目にしておりましたから
女好きとしては、読んでおこうとおもって。

いたのだが。

率直な感想としては、あんまりおもしろくなかったのですな。

男性である作者が、同じ男性に対して、

「女って男には理解できないよね」
「女ってずるいというか、強いというか、そういう生き物だよね」

と、同意を求めている感じ。

女性であるわたくしにとって、

「へえ、そういうふうに見えるんだ」
「へえ、そういうふうに一般論化してまとめるんだ」

と、発見があるわけでもござりませんでした。無念。

江戸時代の市井の暮らしぶり描写としては、おもしろかったのだけれど。


しかし。

これ、短篇集なんですね。
で、表題作である6篇めのなかに、じいさんのふたり暮らしが出てくるのです。

参ったなあ。これには、萌えたなあ。


女と暮らしているときは、振り回され、
女と別れたときは、孤独に苛まれ、
男と暮らしてはじめて、ほんとうの平穏を知った。ってんですよ。

同性と暮らす良さ、実感できるのは、別にゲイだけではないよね、きっと。
なんてゲイのわたしが言っても説得力はない。


ところで。
言わば「最適の伴侶」として描かれる、このじいさん。
争いを好まず、戯作の毒を愛する方です。

おお、我が彼女のあきらさんも、そうではないか。

あなたは、もしかしたら。
ほかの誰かにとっても、最適の伴侶たり得たのかもしれないね。
それでも、わたしのところに来てくれて、ありがとうね。

っていう話を書いているのに、彼女は初音ミクの声で「ありがと♪ さよなら♪」
を歌っている。


青山 文平 『つまをめとらば』
2015年 文藝春秋


 
にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ

« あなたと結婚してよかった | トップページ | 女房の妬くほど »

08.レビューらしき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169017/65744438

この記事へのトラックバック一覧です: 歴史小説の行間:

« あなたと結婚してよかった | トップページ | 女房の妬くほど »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

 

  • にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ

twitter

無料ブログはココログ