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不気味な百合をおひとつ

こんばんは、圭です。

twitterでは、基本的にセクシャルマイノリティ関連のひとびとをフォローしています。

しかしセクマイであることは、わたしをかたちづくる要素の一部でしかないのであって
情報収集ツールとしてはなかなかに便利なtwitterを、セクマイ限定利用にしてしまうのはもったいない。

ある時期からそうおもい始め、すこしずつ趣味関連のフォローを増やしてゆきました。
 
 
好きな文筆家。まんが家。
好きな声優。アーティスト。

なかには。
フォローのきっかけはセクマイ関連だったけれども、あるいは音楽だったけれども、
ときどきつぶやかれる読書記録がおもしろい方があらせられて。

だれに宛てるともない感想やおすすめ情報に示唆をいただき
何冊か読んだりしているのです。
 

ルドウィッヒ・メーベルマンス『パセリともみの木』

角田光代『さがしもの』

そして、恩田陸『蛇行する川のほとり』
 
 
さあみなさま、百合のお時間です。
 
 
※未読の方が見ても泣かないように書いたつもりですが、念のため閲覧注意!
 










文庫版の裏表紙、作品紹介を見てみましょう。

「ノスタルジーの語り部・恩田陸が紡ぐ永遠の少女たちの物語」


読む前からただよう秘めやかな百合のかほり。


頁をひらきます。


高校生の毬子は、ある夏の日に、美術部の憧れの先輩、香澄さんに誘われる。

夏の九日間を一緒に過ごそう。

あたしたちだけの合宿をしよう。

夏の終わりの演劇祭の、大きな舞台背景を描くために。


 
「うちに来ない? あなたと、芳野と、二人の部屋を用意しておくわ。」(P.13)



そう、香澄さんには、相方がいる。芳野さんという相方が。
その二人だけが並んでいれば、それだけで完結しているような、特別な存在が。


一方、毬子には、親友がいる。真魚子(まおこ)という親友が。

毬子から合宿の話を聞かされた真魚子は、言う。「気に食わない」と。
 


「…あたしが気に食わないのは、あの二人じゃないわ。あの二人があんたを誘ったこと」(P.21)



かくて、ものがたりの幕開けです。



過去に起こった「事件」を軸に、紡がれる女の子たちの世界。

まっしろな液体にぽたぽた墨をたらしているような
なんつうか、じぶんのからだに毒が流しこまれているのを
俯瞰的に傍観しているような本でした。


おいおいなんだそりゃ、な展開もあるし
おどろきのある作りではない。


しかし。

「どこをとっても、百合」

という一点をおいしく咀嚼して、ここに記事を残すことといたします。

真魚子! 真魚子萌え!


恩田 陸 『蛇行する川のほとり』
中央公論新社 中公文庫 2007年6月


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