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脱走する彼女

こんばんは、圭です。

夕飯後の皿洗いをしていたら、
あきらさんが背中にしんなり張りついてきました。


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━ッッ


洗い桶を振りまわして踊りだしたりしないぞ、ここは、しないぞ、がまんがまん。



圭「あきらさんは、わたしのことを犬派の彼女だって言うけど、あきらさんも犬だよねえ」



でれでれ言うと、あきらさんは すいっと離れていってしまいました。



あ「…ごめん、こんな駄犬で」

Shobon



えっ
なに、それ、どういうこと。



あ「だれにも尻尾振らない、愛想ない駄犬で」

Shobon_2



なに、言ってんだ。
だれにも尻尾振らない、それって、嬉しいんだぞ。



あのね、わたしが子どものころ実家で飼ってた犬はね、よく脱走したんだ。

ひもをちぎり。
首輪をちぎり。
鎖をちぎり。

もとが捨て犬だったから、放浪癖があったのかもしれない。
いつも八の字まゆ毛で、外へ外へ走っていく子だったよ。

あるときね、お向かいさんが、「お宅の犬が逃げ出しちゃって、走りまわってますよ」って教えに来てくれたことがあったの。


「いくら呼んでも追いかけても、ぜんぜん聞かないですね」


連れ戻そうといっしょ懸命になってくれたお向かいさんは、げんなり。

わたしの母は、平謝りで、とにかく犬が走りまわっているという現場に案内してもらった。

そしたらね、うちの犬、母の姿が見えたら、
ぱっと耳を立てて、へらへらっと笑って、
ぴゅーっと駆け寄ってきたんだって。


わたしはその再会の場には居合わせなかったのだけど、
「ほんとうにほんとうに嬉しかった」と涙ながらに語った母の気もちは、解るよ。解るんだよ。


おほん、これは例えだけれど、ともかく、いいんです。
尻尾なんて振らなくて、いいんです。

ときどきわたしにだけ、でれてくれれば、それで、いいん…



あ「なるほどわかった、じゃあ、あたしは脱走癖を身につければいいんだね!」

Niyari



えっ
なに、それ、どういうこと。



あ「圭さんが疲れて仕事から帰ってきても、あたしはいつもどっか遊びに行っちゃっててー」

あ「必死に探しまわると、あら圭さーんなんつって帰ってくるの」

あ「そういうのが、圭さんのしあわせなんでしょ」

Niyari_2



いや、あの、そういうの、いいです。

平穏な愛があれば、じゅうぶんです。

平穏な愛があるから、じゅうぶんです。


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