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おいしい朝ごはんを食べよう

こんばんは、圭です。

昨日の記事で、さらっと「あきらさんの探していたまんがが見つかった」と書きましたが。

このまんがをね、広くご紹介・ご推薦したいとおもいます!

こちら、秀良子『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』

 
※未読のひと向けですが、念のため分けます。











グルメルポまんがです。

引きこもりのまんが家(秀さんご本人)が、不規則な生活のなか、ジャンクな朝ごはんを前にぼやいた「もうこんな朝ごはんいやだよー」の一言を、担当編集者ががっちりキャッチ。秀さんを焚き付けます。

じゃあ、それをネタにエッセイまんがを描きましょう!
おいしい朝ごはんを食べに東奔西走、グルメルポまんがを描くべし!

ただし、移動費や食費は。

自腹で。


"What is jibara?" とかわいくつぶやきながら、秀さんはやります。やらされます。
連載初回、ほんとうに数十万円をはたき、いきなりパリに飛んでいってしまいました。

そして…



さあ、グルメまんがが好きな者ども、旅エッセイが好きな者ども、集え、集え。

あちこち出かけてはおいしいものを食べ、味わい、観光なんかもしちゃったりしつつ、
でも真の姿は引きこもりの秀さんの、ゆるいやわらかな感性に、きゅんとすることでしょう。
 

わたくし、美食物の金字塔はよしながふみの『愛がなくても喰ってゆけます』だとおもっていますが、『おしゃべりは…』、これ、次点です。


よしながふみのほうが、各話のオチにほろ苦さが含まれていて、さすが「フィクション」といったところ。
秀さんのほうはもっとずっとシンプルで、ここへ行った、こんなものを食べた、こんなことがあった、の連続です。絵日記を読んでいるみたい。

あきらさんが、言いました。



「よしながふみはグルメ蘊蓄をたれるけど、秀さんは庶民的というか感覚的だよね」



そう、このまんがは、おいしいものを食べたときの感動表現が、きわめて素朴。

例えば美味なるおさかなを食べたときをみてみましょう。
 


秀良子 「さわらが…すごいさわら味! ぽああ」

よしなが「昆布〆はおいしいね!きすの淡白な身に昆布の旨味がしみて白身魚最高!」



美味なるパンを食べたときをみてみましょう。
 


秀良子 「ふおお じゅんわりふんわりもっちり…何これ」

よしなが「おっ生地も焦茶でいかにもチョコレートチョコレートしてるぞ。あっしかもたっぷり入ったチョコがちっとも甘ったるくない!! 上等なチョコの味がする!!」



気の利いたことは言わないの。自然体なの。

「おいしい」ということばをつかわずに、おいしさを伝えることを目指すのは、
文章をみがく上でひとつの練習だと言いますが、
かまうもんかい、おいしいもんはおいしいんじゃ。

遠慮なく繰り出される秀さんの「おいしい、おいしい!」に、ああ、わたしもおいしいものが食べたくなる。


「1日のほとんどをふとんのなかで過ごす」秀さんをデフォルメした自画像が、
すすわたりがふとんでほっかむりしたようなキャラクタで、
こいつがまた脱力系のかわいさです。大好き。

 

今朝はクリスマスにいただいたバウムクーヘンの残りをかじって朝ごはんにしたろかとおもっていたのだけれど、おみおつけ作って生たまご飲んで白いごはんを食べました、はい。
 
秀さんに影響されました、はい。


侮るなかれ、BLまんが家。


秀 良子 『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』
小学館BIG COMICS スピリッツ 2013年10月


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この記事を書いて「おいしい」がゲシュタルト崩壊した。

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