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家出娘と父の日

こんばんは、圭です。

6月が終わろうとしています。
祝日ひとつなく、湿っぽいこの月に、お忘れではありますまいな、小さく灯るイベント1件。

父の日です。
父の日がありました。


学生時代の「家を出た」4年間をノーカンにすれば、
今年は本格的に家を出てはじめての父の日ですので。

ディナーを企画してみました。

父と…いや、家に取り残される母が気の毒だな、両親とも誘っちまおう。

3人で、酒を飲みながらの夕飯。



と言うと、ふつうに心温まる親子のイベントなのですが。ですがね。
わたしが実家を離れてあきらさんと同居するにあたって、彼らとは相当ごちゃごちゃとモメたため、実の親だけれども、電話をかけるのに異様に緊張してしまいました。

ひゃっひゃ、冷や汗。



それでも「諾」の返事をもらい、お気に入りのレストランバーへ案内しました。



「おとうさん、このお店を教えてくれたのは、あきらさんなんだよ」



そのことばは、発さない。がまん。飲みこみます。

母の前であきらさんの話は出さないというのが、父娘のルールです。
暗黙のルールではなくて、はっきりとことばに出して確認しあった、禁則事項。

以前にも書いたとおりで、彼女の話題はタブーですから! ね!


しかしだ。
やれチーズがうまい、オリーブがうまい、カルパッチョが絶品と喜んだ父母は、訊いてきたよね。そりゃそうだよね。



「どうしてこのお店知ったの?」



へへ。
へへへ。



「教えてもらったんです」

hotpepperでいろんな検索したり、グルメ雑誌をあてにしたりするのもいいけど、
味覚の信頼できるひとに連れてきてもらうのが、新規開拓にはいちばんだよね。
一見すると入りにくいようなお店でも、中の様子がわかっていると次から気軽に敷居がまたげるし。


うなずきながらビールをくいくい飲む父も、
せっせとピザを切り分ける母も、

「教えてもらったって、だれに」

と訊いてくることはありませんでした。
訊かれたら言うつもりではあったんだけどねー。


その後。
店を変え、日付を越え、もういっぺん店を変え。

深夜にタクシーで帰宅したときには、おなかのなかもあたまのなかも、酒精でいっぱいになっていました。



一度だけ、彼女の名前が出たなあ。

「あんたこんな時間まで、あきらさんいいの?」

「だいじょうぶ、今日は夜勤だから不在なの」

それだけだったなあ。

水飲も、水。

   
わたしにとってのあたりまえの暮らし、認めてもらおうなんておもっていないけれど。
まだまだこれから、ゆっくり時間をかけてなじませるのだ。 定期的に姿を見せておくのだ。

あなたの考える「ふつう」ではない生活を営んでいても、
わたし、ちゃんとふつうにしあわせで元気で健康です。見てのとおりに。


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