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ぽとり透明な百合まんが

こんばんは、圭です。

1日出勤したとおもったら、また連休。
すっかり休みぼけする日並びです。


休みちゅう、前からやりたかったことがひとつ片づきました。

やりたかったこと、それは。
書斎の整理。

冬のボーナスをつかって本棚を買ったので、
ようやっと、床に積み上げてあった書籍が棚におさまったのです。

ま、入りきらなかったのが数十冊あるんだけれども。


かくて蔵書が把握しやすくなりますと。

あ、これ、レビューを書こうとおもって忘れていた百合まんがじゃないの。

おやおや、これも、これも。


ってんで、早速1冊。


『ミズイロ、ソライロ』


※未読のひと向けですが、いちおう分けます。










表紙がね、水色なんです。
涙をひとすじほほに流す制服の少女が、読者を見つめて訴えかける。

「心臓が、どうかなってしまいそう。」


心揺さぶる7篇の百合がおさめられています。

百合作品には、
女子たるもの女子と恋してあたりまえな世界、男性を排除した世界もありますが。

この7篇はそうではありません。
男性は出てこないけれど、舞台は異性愛社会です。
 

そのなかで。


女の子と恋していいの?
女の子に恋していいの?

そもそもこれは恋なの?
恋なのはわかるけれど、それをどのように表現したらいいの?
表現していいの?


繊細で濃密で残酷な女子高生の心を中心に織った、百合ワールドが展開します。


ボーイッシュなおさななじみが好きだったり、
保健室の先生とあんなこんなだったり、
海辺で出会ってみたり。

萌えるシチュエーションを先に考案し、
それに合わせて話をまとめていったような無理やり感が目障りではあるけれども、

ところどころ共感がほんのりと胸を刺す。そんな短篇集でした。


わたしのお気に入りは2篇め「glass rose」と7篇め「わがままな人形」

前者は。
好きだった女の子に告白されてつきあいはじめたのに、
クラスメイトにレズバレするや「私がレズなわけないでしょ!? あの子に付きまとわれて…」と逃げ出されてしまった傷心の女の子の話。

彼女を見つめる先生の、「私のモンスター まだ なににだって なれるわ」という想いを読解するのには、大いに字数を割きたいところだね!


後者は。
ゲイの父とレズビアンの母の友情結婚で生まれ、
じぶんを「シアワセな家庭の小道具」と位置づけるホモフォビアの親友に、
「あなたが好き」と言えないでいる女の子の話。

もっとちがった終わり方のほうがわたしは好きだったろうとはおもうけれども、
「わがままな」という題に従えば妥当。主人公がかわいいので、この話好きなの。


絵柄は、文字どおり線が細いです。中身とおなじね。
ふわふわ、きらきら、すかすか した作風が好みの方はお見逃しなく。


慎 結(しん ゆい) 『ミズイロ、ソライロ』
一迅社 2012年9月



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