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彼女の家族と聖夜祭

こんばんは、圭です。

先日。
あきらさんから打診がありました。



「うち、毎年クリスマスごろに親戚が集まってるんだけど、今年は圭さんも来ない?」



え?



「って、叔母が」



えええ!?



「ぜひ来てちょ。って」



ふおお。
彼女の実家のクリスマスの集いに、招待されてしまいました。


家族の集まり。
毎年恒例。

い、いいのだろうか。
そういう場に、なんかひとりよそもんがまぎれていいのだろうか。

「圭 = あきらの彼女(同棲中)」と承知している方と、
「圭 = あきらの友だち(ルームシェア中)」と認識している方と、
それぞれいらっしゃる。

わたしがおじゃますることで、
「家族だけの集まり」ならばありえない、変な緊張感が生まれたら、いやだなあ。


あきらさんには、正直にそう話しました。

ぜひ来てちょったって、ことばどおり受け取っていいの?

あとね。
わたしは訊きたい。

あきらさんは、「来ない?」と誘っているけれど。
あきらさんは「連れていきたい」の? 「圭さんの希望に合わせたい」の?



あ「あたしは、来てほしいな」



そうか。
そうかあ。

わたしがヘテロの男性で、あきらさんとつきあっていて、同居までしているんだとしたら。
やっぱりごくごく自然にお招ばれしたのだろうか。

わたしはやたらコミュ障だと自覚しているのだけれど、
お招ばれしたらにこやかに出かけていたのだろうか。
 


ところで話は変わるけれども、
今月の「モーニング」で「きのう何食べた?」を読んだ方いらっしゃる?


※ネタばれします。コミックス派、注意!

「きのう何食べた?」はご存じゲイカップルの日常記まんがです










シロさんがね、ケンちゃんを連れて秋の京都旅行に出るんですよ。

周りの目を気にするたちのシロさんが、男ふたりのお泊まり旅行。

こいびとらしいイベントを面倒くさがるシロさんが、紅葉のきれいなルートにケンちゃんをエスコート。

クローゼットなシロさんが、ケンちゃんとのツーショット撮影をひとにお願いし、夜の紅葉ライトアップを見ながらケンちゃんと手をつなぐ。

ドケチのシロさんが、ケンちゃんが「かわいい!」と言った一客9,500円の茶器をふたりぶん買ってあげて。

宿泊先は老舗高級旅館、俵屋さん。


ケンちゃんならずとも、シロさん死亡フラグを疑うところです。


死ぬの? シロさん死んじゃうの? こないだの検診、ガンだったんでしょ!?


半泣きで問い詰めるケンちゃんに、シロさんは頭を下げるのです。


ごめん。
親に、来年の正月はおまえをうちに連れてくるなって言われた。

シロさんちの都合で、来いと言ったり来るなと言ったり。


シロさんが企画した旅行は、ケンちゃんへの罪ほろぼしでした。

とりあえず、シロさんはガンではないらしい、とほっとしたケンちゃんは、ようやく俵屋さんのおいしいごはんを味わえるようになるのですが。


よく考えてみれば、これってけっこうひどい話じゃない?と帰りの電車で憤慨。



あーあ。

身に、つまされる。
覚えがありすぎる。



わたしが彼女と同居したいと言いはじめたとき、
我が親は「おいこらその娘ちょっと連れて来いや」 と目くじらを立てました。

んでもっていま。
母の反対をまるっと無視して彼女と愛の巣を築いたいま。

わたしの実家に、あきらさんは出入り禁止になっています。



もし。
逆の立場だったら。

彼女の親に快くおもってもらえず、出入り禁止になったとしたら。なったとしても。

わたし、たぶん平気だった。
ノーダメージだった。

だから、あきらさんが傷ついても、ケンちゃんのように不満を抱いても、
そのつらさに対して、実のある共感ができる自信、ない。

ないのに。
わたしは、ことばを選びもせずに彼女に謝ってしまうのです。

ごめんね、ああいう母で。



まあ別にじぶんの実家と引き比べて遠慮しているわけではないのだけれど、
あきらさん(の叔母さん)にお誘いいただき、ホームパーティというものに怯みまくるわたくし。

しかし彼女は言いました。



あ「うち、お客さんが好きなんだよ。にぎやかになるつって喜ぶからさ、来てほしいな」



なんだ。
なんだあ。

あきらさんとわたしとが友だちだろうが、こいびとだろうが、関係ないのね。
やだねえ、わたしったら自意識過剰で。


いらっしゃい!いらっしゃい!ときゃあきゃあされるでもなく、
お客さんが来たわあらあらたいへん、と気づかいのテンションもなく。

あきら家の通常運転な空気は居心地がよかったです。
くつろいで、たーくさんごちそうになっちまった。げふげふ。

料理はおいしかったし、
この空気と文化のなかで彼女は育まれたんだなあ、とおもうと、もう。

テレビっ子なあきらさん。
そつなくお酒を飲むあきらさん。
本棚が埋まっているあきらさん。
しようもないオタクなあきらさん。
美術と音楽に関心の高いあきらさん。
対人関係は基本的に淡泊なくせに、行事には熱いあきらさん。

あなたの背景も、わたしは好きだよ。


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06.セクマイばなし」カテゴリの記事

コメント

よしながふみ、いいですよね。
わたしはコミックス派なのですが、たまたま手にとったモーニングがちょうど掲載号だったため、京都旅行編は既に拝読しました。
7巻#50で、シロさんの実家に遊びに行き、「俺もう死んでもいい…!」と涙を流していたケンジを思い出すと、胸の奥がズキンと痛みます。

わたしも、亜美さんのご両親にそう言われるのかな…(気が早っ)

全く脈絡がなくて申し訳ないのですが、地元にお住まいということで、もしよかったらいつか圭さんにお会いしたいです。てへ(笑)

杜崎さん

お、よしなが読者ですね!
個人的には、ケンちゃんの「死んでもいい」はあの1回の訪問で生まれた感情で、
シロさんの両親との関係に継続性を求めてはいなかった、と読んでいます。

亜美さんのご両親…おーいおいおい、ほんとに気が早いよw
それで、会うならいつがよろしいかしら。学生さんですよね。とわたしも気の早いことを言ってみる。

死んでもいい、って言うんだもんなぁ…(´;ω;`)
それで凹んだりして見せないのがケンちゃんのいいところだと思います。
そういう割り切った部分に、シロさん自身支えられてるんだろうなぁ…愛だなぁ…

冗談ですよ!!冗談ですよ!!(笑)
ただ私のことだから、交際となったらスーツで挨拶に行きかねませんが!(笑)

そうですねー、2月の頭頃だったら私はわりと空いておりますです。
なかなか学生というのも忙しいものです…(´・ω・`)
圭さんのブログには拍手ボタンがないようなので、
もしよろしかったら、私のところの拍手ボタンから、捨てアドか何か送ってくださいませんか?
お嫌でなければよろしくお願いします。
では

杜崎さん

や、冗談とわかっていてもいじりたくなるお年ごろです。
ブログのプロフィルページでも公開しているアドレスにどうぞご連絡ください!

dermensch★mail.goo.ne.jp
(★⇒@)

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