« レズと、京都、行こう 第肆話 | トップページ | レズと、京都、行こう 最終話 »

レズと、京都、行こう 第伍話

あきらさんとふたりで京都に行って、蓮華王院を見学して、夕飯を食べて、夜をたのしんで、西本願寺を早朝拝観して、さあ遠出しよう!というところ。


京都旅行のはじめから読む方はこちら

レズと、京都、行こう 第壱話


※写真ばっかりです。












しかし残念、ここで頭上に拡がった雲が泣く。雲が泣く。

今日は金閣に行く予定だが、ただでさえバスの苦手なあきらさん、濡れた傘を握りしめて観光客ぎゅう詰めって、無理…よね…?



あ「我がままだとはおもうけれど、タクシーでいいかな?」

 
あ「田舎もんだから、知らないひととくっついてバスに乗るの嫌なんだよね。酔うし」



それはつまり、わたしとふたりきりで移動したいとそういうことね。うふん。

タクシーに乗り込みます。



あきら&圭「金閣までお願いします」

運転手さん「金閣ね、紅葉がはじまって、見ごろはまだですけれども染まってますよ」


 
あきらさんは、自称コミュ障ですが、タクシーに乗るとよくしゃべるしゃべる。
運転手さんにどんどん話しかけます。



あ「この時期はやっぱりお忙しいですか」

運「まあ紅葉シーズンですからなあ。お客さんどちらから来はりました?」

あ「栃木からです」



え、と驚く運転手さん。
朝イチですか?と言わっしゃるので、昨日から、と答えました。



運「よう宿がとられましたな」



お客さんラッキーですよ。と彼は言いました。
この秋は朝夕の寒暖差が激しうて、紅葉がきれいなんです。


でもあいにくの雨で、と苦笑する我々をさえぎって、彼は笑みました。



運「それは違います。雨のほうが、紅葉はきれいに見えるんですよ」



曰く、晴れていると空気中のほこりが舞い上がり、陽光を反射するので、全体がけぶったようになってしまう。
雨だと空気がしっとり落ち着き、紅葉はぐっと立体的に見える。写真もすっきり撮れますよ。と。



運「私は京都生まれの京都育ちですけどね、雨の京都のほうが好きですねえ」



穏やかな訛り。
そぼ降る雨。

ほら、あれが陰陽師の晴明神社。何年か前に流行しました。
あちらは北野天満宮、修学旅行でお参りしはったやろ。
正面に見えるんは左大文字。五山の送り火な。ご先祖さまは鳥居をくぐって帰っていくんやから、最後に灯されるのは鳥居のかたちの火なんです。
 

30分の道のりはあっという間でした。



運「ほな、しっとりした紅葉、楽しんでください」



運転手さんの言うとおりだわ。
わたしたち、ラッキーだったわ。あなたの車に乗れて、ね。


門を入るなり、楓が迎えてくれました。
 

Kinkaku1


これで、見ごろより「ちょっとまだ早い」と言うのか。

Kinkaku2

Kinkaku3

Kinkaku4


蓮華王院とは逆で、
金閣はわたしが初拝観。あきらさんは二度めです。

Kinkaku5


そう習ったけれど、
そう史料集でも見ていたけれど、

ほんとうに金色だあ。

わたし大学の卒業論文で義満周辺のことを書いたので、感慨もひとしおです。
文化の保護者が、今は水と緑に護られておるよ。
 

Kinkaku6

近くにいたノンケカップルが、気を利かせて写真を撮ってくれました。


パンフレットには「40分ほどで観終わる」と書いてあった金閣。
我々、結局1時間くらいいましたかのう。

翌日はごくふつうの月曜日。
仕事があるので、14時過ぎには京都を発つつもりでおりました。


でも、駅に戻るにはさすがにまだ早い。

あきらさん、あきらさん、もう1ヶ所、世界遺産をまわっていかないかい?



あ「圭さんが行きたいなら、つきあうよー。行こう行こう」



というわけで京都旅行の最後のひとなすりは、龍安寺に決定です。


にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ

前へ→第肆話

続き→最終話

« レズと、京都、行こう 第肆話 | トップページ | レズと、京都、行こう 最終話 »

07.あきらと出歩く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169017/47857304

この記事へのトラックバック一覧です: レズと、京都、行こう 第伍話:

« レズと、京都、行こう 第肆話 | トップページ | レズと、京都、行こう 最終話 »