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紙の魔術師、見参

こんばんは、圭です。

あきらさんとふたり、こんな展覧会に行ってきました。

「紙の魔術師 太田隆司展」

 
テレ東で放送されていた「TVチャンピオン」ペーパークラフト王選手権で、優勝したこともある作家の作品展です。展示されている作品の数は100以上。
 
紙と糊とカッターが生んだ一流芸術作品群を、たっぷり鑑賞しました。


※以下、趣味語り。












わたし、紙って好きなの。
 
電子書籍より紙の本、メールより直筆書翰。
というアナログ志向ももちろんあるけれども、とにかく紙の手ざわりとにおいが大好き。

ペーパークラフトも、じぶんでは切り紙細工の鶴亀や門松を年賀状に貼りつけたりする程度だけれど、好き。

で、観てきました。

あ、紙の種類や質に関する知識は皆無よ、念のため。
触って嗅ぐのが好きってだけだかんね。


さて、くだんのペーパークラフト王。
TVチャンピオンでこのひとが優勝したとき、わたし放送見てたわ。中学生だったわ!


太田氏は、風景を写真のように真正面から切り取り、その真正面から見た遠近感を、すこしばかり凹凸をつけた平たい紙を重ね貼りすることで再現しています。

奥行きがあるので絵画ではなく、かと言ってその情景をまともな縮尺で小型化したよりも奥行きがないのでジオラマでもなく。
 
ああ、口ではうまく説明できん。
撮影OKだったので、とりあえず1作載せます。


Ootatakashi1

わかるかしら、夏祭りの様子。花火待ちの川原ですね。
 
これを横からみると、こんな感じ。


Ootatakashi2


ふしぎな立体感が伝わるといいな。

仕事がいかに細かいか、わたしのカメラの画素ではわかりにくいけれども、右下部分を試みにアップにしますと。


Ootatakashi3


表情や服のしわ、足の筋なんかが、カッターの切り込みだけなの、見えますか。
それにしてもいろんな質感、色みの紙があることだよ。


作品の題材は、旧き良き日本の心象風景というか、三丁目の夕日っぽいテイスト。
かっぽう着のおばちゃんとか、海辺を電車がけだるく走っていくとか、角隠しのお嫁さんがしゃなりしゃなりとか、80年代後半生まれのわたしは体感してなどいないのに、どこか「なつかしい」とおもってしまうような。

そういう世界。

たまに外国の路地裏やハイカーを切り取った作品もあって、これがまた、「ここは日本ではない」ということがはっきりわかる色づかいなのです。
紙選び、毎回さぞたのしんでいらっしゃるんだろうなあ。久しぶりに銀座伊東屋に行きたくなったよ。



まず、すべてがペーパークラフトであることに対する感歎。

標識や看板、野球少年のユニフォームに縫いとられた名前などもすべて書き文字ではなくカッターで切り抜いた紙が貼ってある、その繊細さに対する畏怖。

神社で告白されてしまう高校生や、都会から転校してきていじめられる女の子、登場人物のドラマに対する秘かな共感。

趣味をそのまま仕事にしているかのような、太田氏の贅沢な時間のつかいかたに対する羨望。

もつれた感情で胸いっぱいになって、しみじみと深呼吸。
これが観られるなんて幸運でした。うふ。

 
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今日の記事はレズ臭がしないな。

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