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秋の食卓に寄す

こんばんは、圭です。

今日の…
あ、日付が変わったから「昨日の」ですな。

昨日の夕ごはんは、まるっきり秋の色でした。


 
牛肉とにんにくの芽のぴり辛とろみ炒め。
休み前日の臭いおかずがうれしいー にんにく好きー

大根とさつまあげの煮物。
おでん予備軍のお味。夏の終わりを感じます。

なすとピーマンの揚げびたし。
かむと、じゅわっと味がしみ出す。

とうふとなめこのおみおつけ。
ぬるぬる、つるつる、きのこがうまい。


そして。
主食は。


さつまいもとじゃこの炊き込みごはん。

Takikomi


あきらさんの作る炊き込みごはんは、なんというか、月並みな表現だけれど、やさしい味。
薄めの味つけで、具ひとつひとつの歯ざわりがしみじみと舌に心地よくて、ごはんつぶがふわふわほぐれる。

大好きです。





炊き込みごはんを作ってもらうたび、思い出すことがある。

駅のコインロッカーの前で、泣きくずれるわたし。
泣くわたしに驚いておろおろするあきらさん。

あきらさんがロッカーから取り出した紙袋を受け取って、 そのまま膝を折って泣いた。
紙袋に入っていた、鮭とごぼうの炊き込みごはん。


あのとき、わたしたちはまだ「中距離恋愛」をしていた。
つきあい出してから、1年も経っていなかったかもしれない。

あきらさんに会いに、栃木に来ていた。
ふたりで過ごせる時間が終わるころ、駅まで見送りに来てくれた彼女は、その日の朝ロッカーに預けておいた荷物を下ろす。
 


「これ、東京に帰ったら夕飯に食べて」



わあ、ありがとう!という歓喜を予想していたらしいあきらさん。
わたしは、無防備に感動して泣き伏した。

そう、あのころはよく泣いたなあ。
あきらさんに会いたくて、会えば離れるのが寂しくて、なにをもらっても嬉しくて、ほんっとよく泣いたなあ。



「圭さんは『帰るのがつらい』って言うから、すこしでも帰るのが楽しみになるといいなとおもって。帰ったら、食べてね」





炊飯器が鳴って、さつまいもとじゃこのごはんが炊きあがったとき、にやにやと言ってみました。


 
圭「あの炊き込みごはんがすごくおいしかったことは、よおおおおく覚えてるよ」

あ「ああ、圭さんいきなり泣くからびっくりしたなあ」

圭「嬉しかったんですよ。感動したの。感涙、感涙」

あ「あれ、実は打算もあったんだよねー」



ん?
打算?

なにそれ。
わたしの美しい記憶にそんな話は含まれていないのですけれども。



あ「しっかり胃袋つかんでおこうとおもって作った」


 
やめてっ
わたしのあまじょっぱい記憶を真実で改竄しないでっ


というのは冗談。
知っているよ、あなたは釣った魚にえさをやるタイプだと。



今日の…
昨日の炊き込みごはんは、ほくほくほろりと甘かったです。


 
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