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ロマンチックなプロポーズ

こんばんは、圭です。

これは3週間ほど前のこと。

あきらさんが唐突に言いました。
 
 
 
「プロポーズしてみたい」
 
 
※これはのろけになるのかしら。











プロポーズ。











え、うん、どうぞ?

申し込む相手がじぶんだということは露ほども疑いません。



「くっさいロマンチックなプロポーズがしたい」



ほう。
ただのプロポーズではないと言うのだな。

して、それはいかなるものなりや。


曰く。

街中で突然ミュージカルダンス

⇒通行人も実はサクラでどんどん巻き込まれダンス

⇒さっとひざまずいて彼女の手をとり、゛Will you marry me?゛


こんな感じですって。わあお。
テレビだか動画サイトだかでそんなプロポーズを見たんだそうで、まねしたいようです。



「どう?」



どうって、実際にそういうプロポーズをされたらどうおもうかってことよね。

もちろん。

答えは決まっているわ。

 

「わたしは逃げます。で、踊るあきらさんを物陰から激写する。カメラの設定は高画質に変えておく」

「ひでえ。相手がいないんじゃ、あたしただの変なひとじゃない」



ええ、ただの変なひとです。

そしてわたしはそんなあなたがいとしい。


いとしいにはいとしいのだけれど、ちょいと訊きたいことがありますよ。



「愉快だとはおもうけれども、それってそもそもロマンチックかねえ」



するとあきらさん、
「じゃあ逆に訊くけど、圭さんの考える最高にロマンチックなプロポーズって、どんなの」



げ。

うーん。
そうねえ。

ロマンティシェシュトラーセ。

農林公園ろまんちっく村。


ロマンチックって、なんだ。どんなだ。


情緒的? 夢想的? お耽美?



「こ、こっそり買っておいた指環がもらえるといいな」

「うんうん、それで?」

「いや、うん、それだけ」

「は? いやいや圭さん、指環がもらえるってあんたそれロマン関係なくただのプロポーズだよ」



あきらさんはなんだか拍子抜けしたようで、それ以上は追及してきませんでした。



このあと、わたし考えました。

ロマンチックって、なんだ。どんなだ。

 
ロマンティック・バレエ。

浪漫チックラブイデオロギー。
 

ロマンチックって、なんだ。どんなだ。
 
   
夢の世界。
当事者だけを閉じこめるよろこびの世界。
とても現実とはおもえないのだけれど、一幅の絵になる世界。 

ああ、どうやらわたしにも見えてきました。
ロマンチックな一景が。

 

まずね、季節は冬がいい。
それでね、ひっついて、すかすか寝ているときがいい。うん、寝入りばながいい。
天井の明かりは豆電球だけ点いていて、ぶら下がったひもが揺れていて。
 
よだれたらして寝ぼけているところで、脈絡なく「そう言えばさあ、結婚しませんか」

「なんと」

ってにわかに目が醒めて、ほんと本気、ほんと本気、ほんとほんと?
おとなしく喜んでいられなくて、ばたばた、ばたばた。

ふとんから、枕から、羽毛が舞い上がる。オレンジ色の明かりに透けて散る。

昂奮してもっとばたばたしていると、明かりのひもをばちんっと引っ張ってしまって、部屋は真っ暗。

空中に散った羽根がふとんにさわさわ落ちてくるのが、ぼうっと白く見える。
くしゃみとくすくす笑いが止まらない。

「べぶっしょん」

変な音でくしゃみすると、それだけでもう、けらけら笑える。

背中をぽんぽん叩いてもらっているうちに、いつの間にか寝っちまう。



なんてロマンチック。

でも、「こういうプロポーズされたい」ではないので間違えないでいただきたいわ、あー恥ずかしい。


 
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わたしが聞いたことのあるプロポーズの文句で最もすてきだとおもったのは
「黙っておれについてきていただけないでしょうか!」です

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