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Fly me to the Jazz bar

こんばんは、圭です。

栃木県宇都宮市。と聞いて、思い浮かべる名物はありますか?


餃子でしょ。
餃子だよねー。
駅前に餃子の像まであるしねー。

Venus
宇都宮市のサイトから


モチーフは餃子の皮に包まれたビーナスです。




え、うそ、同類?

Venus_2



ひいき目に言っても美と豊穣の女神には見えない像ですが、それはそれ。


あ、ついでだから貼っとこ。
これ、こないだあきらさんと作ったおうち餃子です。



Gyoza



しかしですね、宇都宮市は、餃子だけでの街興しに限界を感じたようです。
空き店舗だらけの市街地をなんとか盛り上げようと、近年こんなフレーズを掲げました。


ジャズとカクテルのまち 宇都宮


賛否はおいといて。
効果もおいといて。
はい、おいといて。

あきらさんと、生ジャズが聴けるバーでウイスキーを飲んできたよ!


※分けます。










あきらさんに連れられて、初めて訪れたバー。

重厚なスピーカーの据えられた、小さなお店です。
カウンターには、ハンチングをかぶり、おしゃれなジャケットをさっと羽織った初老のマスターがいました。
背後の棚には、グラスやボトルとともにジャズの名盤が並びます。

ひえー。
宵闇のオトナな文化のにおいがする。

こんな若造が来ていていいのだろうか。そわそわ。あわあわ。

どきどきしつつも手は遠慮なく動き、チーズやサラミなんかをぱくぱく消費。

あきらさんはマスターと談笑なぞしていました。
やだもー、かっこいいおぢさんと気楽に話せるなんてすごいー。
そんなあきらさんがかっこいいー。

 
そして、1杯めの酒を飲み終えるころ。

始まった、始まりました。

サックスにピアノ。
コントラバスが重低音で支えるところへ、艶のある、しかし同時にかわいらしい女性ボーカルが乗っかります。

生の音楽。
目の前で紡がれる音、音。
演奏者の、自由で生き生きした表情。

音楽のまんが的表現としては、画面に音符をちりばめることが多いけれども、
この場にきらきらくるくると飛んでいたのは星でした。


演奏が一段落すると、マスターが我々のいるテーブルにやってきました。
あきらさんがサックスを習っていることを知っているマスター、彼女をけしかけます。



「1曲でも吹けるようになったらさ、ここでやんなさいよ」



あきらさんは、いやっそんなっまだまだ始めたばっかりだし… なんつって恐縮していたけれど、
はっはっは わたしはずうずうしい上におめでたいからね。
早くも、このバーで華麗に木管楽器を輝かせる彼女の未来が浮かびました。

そして。

ねえ、知ってる?
最近あのバーに若い女性のサックスプレーヤー来るようになったんだって。
それがちょっとボーイッシュでかっこいいんだって。
どうやら看護師さんらしいよ。
看てもらいたいかも!
 
なんてうわさする女の子に闘争心を燃やすんだぜ、わたしは。
きみたち、待ちたまえ、あの子に手を出してはいけません。
わたしがいるんだからな。
れっきとした彼女がな。

ふふん。

あたまのなかで敵を蹴散らし、満足してフォアローゼスをちびちび舐めます。


練習準備中のあきらさん
Sax



さて。
演奏はさらにもう1ステージ。

ディズニーの「いつか王子様が」など、知った曲もありました。
たのしかったよ。


で、帰ろうとしたとき。
再び、マスターが我々のテーブルにやって来ました。
奥さまとおぼしき、店のママをともなって。

そして、情熱的に語ってくださいました。



「連れてきたいとおもってもらえる店にしたいんだよ」

やさしい目でママを見つめて。

「愛するひとをさ、連れてきたいとおもえる店に」

「愛するひとをだよ! 愛だよ、愛」
 


還暦を過ぎたマスターの「愛」の連呼を、
照れるでもなく、否定するでもなく、
誇りたかい顔で受け止めるママに痺れました。

マスターの饒舌は止まりません。



「だからさ、あきらさんにも連れて来てほしい。じぶんの愛するひとをさ」
 
 

えっ
と、たじろぐあきらさん。

えっとー、もう、いっしょに来てるんですけどー。



マスターは上機嫌で、我々の動揺など眼中にありません。



これ でも これ でもいいから、連れておいで!」



これでも。
Thumb



これでも。
Little



どっちでもいいから、連れておいで。

彼氏でも、彼女でも、どっちでもいいから、連れておいで。


ですってよ。わっはっは!


マスターは気づいたうえで言っているふうではなかったけれど。

マスターのとなりで、「あらあら」とほほ笑むママには、
我々ふたりの関係なんてお見通しだったような気がいたします。

 
「マスターマスター、ねえマスター。
わたしの話も少しは聞いてよ。

あのね、えっと、えへへへへ
何を言うか忘れちゃった。」
 
マスターマスター、ねえマスター。
あなたのお店は、
あきらさんにとって「彼女を連れてきたい店」じゃなくて、
「彼女を連れてきた店」なのよ。

飲みきらなかったウイスキーのボトルが
再訪の果てに空になるころには、
きっとマスターにも、そのことが伝わるでしょう。



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写真はあきらさんの御手

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