« 愛せない夜の愛すべきうた | トップページ | のびのびNovia Novia »

今日ももてなしの一杯を

こんばんは、圭です。

あきらさんとわたくし、よく行く紅茶のお店があります。

おしゃれで、しかも敷居は低く、
あたたかで、老若男女ほんとうにさまざまな客を受け入れてくれる名店。

最近は行く頻度がぐぐっと上がりまして、休みのたびにいりびたっているんです。
 
 
 

そのお店でね。
我々カップル、どうやら店員さんに顔を覚えていただけたようなのです。
うれしや。



わたしが先に入店していて、
待ち合わせにあきらさんが後からやって来ると。


「お連れさまはあちらでお待ちですよ」


あきらさんが口をひらく前から、笑顔で案内してもらえる。


紅茶を味わって席を立つと、
「いつもありがとうございます」と言って送り出してくれるのだけれども、
その言い方から、「客のひとり」ではなく、ほんとうに「いつも」利用しているひとに対する親しみが感じられる。


ふっふっふ、ついに我々も「常連」の地位を獲得ですかね。

実はわたくし、幼少のみぎりより胸にあたためているささやかな夢がありまして。
それは、「雰囲気のいい、地域に愛されるお店の常連になり、『いつもの』で注文が成立するようになること」なのです。

これはあれだね、夢、はんぶん叶ったね。もうあとひと息だね。
問題は、メニューにあるものどれもこれも魅力的で注文がばらつくので、
「いつもの」ができないことだね。


 

さておととい日曜日。
いつものようにのんびりお茶してあんこギッフェリ(あんの詰まったクロワッサンにクリームを添えたやつ)を食べての帰り道。

あきらさんが言うことには。
 
 

 
「うちら、カップルだってバレている気がする」



あら。
まあ。
なぜ、バレているとおもうの?


あきらさんは語ります。


いわく、個人的な・人間的な興味をもった接客を受けている気がする、んだそうな。



「好奇の目って言ったらなんか感じ悪いけど、そんな感じ。あ、このふたりは、そういう関係なんだなっておもって接してもらっているとおもう」



あらあら。
まあまあ。

好奇ですか。

しかし、言われてみれば、この「好奇」こそおもてなしの真髄なのかもしれません。

 

例えば。
旅先のおみやげもの屋さんで、「小分けの袋をお入れしますか?」とか訊かれることがありますよね。
これって、接客マニュアルに「小分けの袋が必要か確認すること」とか書いてあるから訊かれるんでしょか。

実際にマニュアルに書いてあるとしてもだ、「ああ、このひと、なんかたくさんおみやげ買ってるなーいろんなひとに配るんだろうなー袋は要るかな?」ってさ、客の状況をおしはかるから、すんなり出てくる質問なんじゃないかな。


ある居酒屋で、友だちとサシ飲みを計画し、「ふたりで禁煙席」なんつって予約入れたためにカップルシートを確保してもらっちまったこともありました。
「どんなふたりが来店するんだろう? 3週間も前から予約しておくってことは特別な席かな?」って、店員さん、想像をめぐらしたんでしょうね。

ビアンカップルの皆さま、旅館に「ふたりで1室」と予約を入れ、男女を意識したゆかたを用意された経験は、ありませんか。
我々はあるよー。
チェックインしたら、「あら、ゆかたごめんなさいねーでもかっこいいから、いっか」と女将さんが笑ってくれたっけ。


ま、こんなのは一例ですけれども。
とにかく、客同士の関係を推量するのも、きっとおもてなしのうちだとおもうのです。


 
このお店のスタッフさん、みんなみんなとっても品よく感じよく、おもてなし精神にあふれています。

だからね、我々が訪れたらね、このふたりに合った接客をしようってんで、人間関係をおしはかってくれたんだとおもうのです。

そんで、「そうかこのふたり、カップルだわ」と気づいてくれたのだとしたら、それはもうありがたいこと。
社会的に隠れてしまうことなく、堂々と自然にレズ暮らしをしていたいと考える我々ですからね。
 
あたりまえに在る一組の客として、ただの紅茶好きの常連として、レズビアンカップルを迎えてくれる Y's tea に。
カップを掲げて、乾杯!



にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ

« 愛せない夜の愛すべきうた | トップページ | のびのびNovia Novia »

06.セクマイばなし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169017/44183234

この記事へのトラックバック一覧です: 今日ももてなしの一杯を:

« 愛せない夜の愛すべきうた | トップページ | のびのびNovia Novia »