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奈良の事件におもう

こんばんは、圭です。

世間様は、女子サッカー観戦で盛り上がっていたところかな。
しかしね。
わたしがいま書きたいのはね。
 
ぜんぜん違うことなのよ。
 
 
ネットユーザの間にはだいぶ広まっているであろう、奈良県の傷害事件
このことについて。
書くよ。書いちゃうよ。


※ちょっとカタいかも。











ニュースサイトにリンクを貼っつけたとおりですが、念のため簡単に復習。

事件は。

「18歳少女がホテルで交際相手の36歳女性の首に切りつけ、12針縫うけがを負わせた」

というもの。


このニュース。
わたしは興味があるよ。
ああ、大いにあるよ。

何に興味があるって、その報道の文面に。


この事件を世に流したライターはこう書きました。
「少女が交際相手の女性の首を切りつけた」と。

わたしこれ見ておもいました。
「知人女性」と書くことだってできただろうに、「交際相手の女性」と書いたんだなって。


そもそも全国に知らしめる必要のあるニュースかどうか ということはさておき、
ニュースにするにあたってそのことばを選んだわけだ。

ということは。

事情聴取をされたであろう当事者女性ふたりは、じぶんたちが交際中であると話したってことよね。
聴取した側は、ふたりの関係をそのとおり了解したってことよね。
メディアもまた、事件のなかみを説明するにあたって、その点をうやむやにしなかったってことよね。
うやむやにはしなかったけれど、強調したわけでもないのよね。


へーえ。
新しい…!


決して決して、ひとの首に切りつける行為を「新しい!すばらしい!」と評価しているわけではないので、誤解なきように。

なにが新しいとおもったかっつーと。

報道の社会面に、
セクシャルマイノリティが、
セクシャルマイノリティである面をクローズアップされることなく載っていること、が。


同じような事件が男女カップル間で起こったとしても、
やっぱり報道はされただろうとおもうからさ。


「え、ホテルで?」
「え、相手の首に切りつけた?」
「え、未成年が?」
「わお、歳の差カップル!」


とかね、なんやかや突っこみどころというか、過激ポイントというか、
下世話な興味を煽る、そんな要素が多いこの事件は、
女性ふたりの事件でなかったとしても「ネタ」「ニュース記事」にされたとおもうの。


当事者がセクシャルマイノリティであるという一点がためにニュース性をもつというのではなく、
よくある三面記事の中に、たまたま「女性とつきあう女性」がいた、と。

「同性愛者の差別解消に取り組む、自身もレズビアンの○○さん」
とか、
「性別適合手術を受けるにあたり、子どもの年齢に関わる制約がなくなると嬉しい××さん」
とかいうのではなく、
事件が先にあって、背景を調べたらそんな話題も出てきた、と。


そんな扱いのニュースってあんまり見ない気がするんだわ。


だから新しいっておもった。
なんというか、ふつうに暮らしているセクシャルマイノリティを見たような気がした。


「ふざけてカッターナイフで首切っちゃう」なんて、
おまえちょっとふざけんな!とおもうよ。
その点ぜんぜんふつうじゃないとおもうよ。おもってるよ。

でも。
当事者だからできること/言えること ではないことが原因で名が知れることは、
「どこにでもふつうに当たり前にいるレズビアン」という感覚とダイレクトにつながってくるとおもうのね。


これは事件性のあることだけれど、
ベクトルの向きをプラスに転じれば、きぶんとしては、
 
おもしろくて読みごたえのある、じぶんの好きなブログ(恋愛カテゴリ外)が、
ふと私生活に言及したときレズビアンだとわかる書き方をしていました。みたいな。
ビアンだからという理由ではなく、文章のなかみで支持を集めるブログ。

そういうの見つけたら、わたし絶対嬉しくなるわ。
そんな感じね。


続報があるとは思えないし、
「なんか過激なヤツがいたな」と消費されていくニュースだとおもいつつ、
わたしのアンテナに引っかかったので書いてしまいました。

おそまつ。


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06.セクマイばなし」カテゴリの記事

コメント

超おっそいコメでとっても恐縮なのですが
(言い訳をするとあんどろいどだとコメントの書き込みが難しいのです…)
この記事、も の す ご く同意でした。

このあっさり具合。

交際中の男性と、と言い換えても何にも違和感のない
平熱な感じの(内容は物騒だが)表現に、ちょいと
びっくりして、嬉しいってのともそうとうに違うけど、
ちょいと感心しちゃったのでした。

ヨコさん

同意ありがとうございます。
平熱っていい表現ですね。
淡々としすぎて違和感を覚えるほどの、違和感を覚えるじぶんを戒めるほどの、ふしぎな報道でありました。

コメントはいつでも歓迎です。遅いとかありません、姉さん。

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