« 夢と魔法と | トップページ | ふかふか »

映画「大奥」感想

こんばんは、圭です。

あきらさんと映画「大奥」を観てまいりました。
某J事務所のファンではござりませぬが、YながFみの原作を愛してやみませぬゆえ。

観たのは1週間ほど前のことなんですが、感想を書きたくなったので書こうと思います書きます。


※かなりえらそうに批判的なので閲覧は自己責任でお願いします。


わたしの感想記の要旨をまとめます。

「いい映画だと思えないのは予想どおりだが、あまりにも期待していなかったので、それよりはいくぶんマシ」


はいはーい。先に批判要素を書きますよー。

まず二宮氏。
あなたの八の字眉毛のどこが水野でありますか。

公開前からあの眉毛は気になっていたんだけれども、映画を観てああやっぱり。
江戸っ子ことばが似合わないんだあね、このひと。
気風がよくないのよ。しゃきしゃきしてないのよ。残念。


次に柴咲氏。
あなたの歩き方は武骨なのではなく、単なるがさつ者のそれであります。

乗馬シーンのわざとらしさと言ったらありませんでした。
ついでに、原作に感じる吉宗の気さくさを演じるには柴咲さん顔が濃すぎると思うの。
「自分が不器量であることを恥に思わない」とかなんとかすがしい顔して語ったひとに見え…ないのね。残念。

出番の少ない間部詮房・加納久通・大岡忠相に、明らかに食われてます主演女優。


さあさ次に行きましょ色彩感覚。

色の趣味がね、いいとは言えなんだ。
呉服の間もちゃちで、和物のいい柄そろえた感じが出ない出ない。
松島さま、いくら藤波さまを意識した藤色とは言え、その紫はないだろう!
せっかく垣添くんがつくった黒の裃も、なんだかぺらぺらと安っぽさ全開でした。

とは言っても女性陣のお着物はけっこう美しく見えたんだよなあ。
大奥のうら悲しさを安っぽさで表現しようとしたってのかしら。それにしても。

と、これは衣服の話で。

風景や街の色合いもねえ、どう見ても平成の空なんだよねえ。
室内も、江戸のあかりじゃこんなにくっきり見えませんと突っこみたい感じ。
加えて「セットでーす」と言わんばかりのカメラワークには萎えました。


まだあります、音楽。

というか音と映像とのシンクロ率が低い。
この映像でこんな音楽流しちまうんですか!? と、違和感ひどいシーンが多々ありました。
それが狙いなら謝ります。

でもこれだけは言わせてもらおう、水野とお信のお墓でのシーン。

お信が はっ と振り向くところをスローにして魅せておいて。
なんっっで擬音がちょーん なんだよ空気読んでよ!


あとは、実はいちばんだいじなところなのかもしれないけれど。
吉宗のころには、「男は女よりぐーんと少ないのが当たり前」の世ができあがっているという現実感が足りなかったね。
設定を生かせていないとでもいうのでしょうか。

村瀬の声に大滝ひでじぃを起用して重みを持たせたとて、「男は女の数分の一ってそういう設定になってるんで、まあそういうことだと思ってこれから映画観てくださいねー」というような説明くささにはからだがなじみません。

なんだろうこのファンタジー感。
原作、もっとリアルなのになあ。

典型的なのが映画版水野がお信に言うこのせりふ。


「お望みとあらば、俺は抱いてやってもかまわないんだぜ、おさななじみどの」


あきらさんとふたりで「これはだめだろ!」と憤慨したんですが、原作では。


「お望みとあらば、俺は抱かれてやってもかまわないんだぜ、おさななじみどの」


ですよね。
子種がほしくて男を「抱く」その他大勢の女とはちがう! というお信の想い。
水野のほうから「抱いてやっても」なんて言ったらだいなしでしょうが!



…と、いうようなことをですね。わたしは思いましたとですよ。

でも。

観られてよかったと思ったところもあってですね、それは周囲のキャラクタたち。

筆頭に佐々木蔵之介の藤波さま。
食えない男ぶりが出ていてすてきでした。もともとファンだし。
原作とは顔の輪郭がだいぶ違うなーと思っていたけれども、さすがの演技力。コワい。

続いて大倉忠義の鶴岡。
このひとは、わたし知らなかったんだけれどもアイドルなんですね。J事務所見なおしました。
存在感たっぷりで、目つきにドラマがあって。殺陣の緊張感はこのひとが生んだものですな。二宮、がんばれ。

そして菊川怜の間部詮房。
公開前のキャスト紹介に、この名前を見た記憶がなかったというのにあっぱれ見事。
いやみったらしさ具合が絶妙だと思いました。

もひとり阿部サダヲの杉下。
所作がううううつくしい! そろえた指や足さばき。寝転がっているときまできれい。
個人的には落ち着いた声も好きでした。



…とまあ、たいへん部分的。
うん、でもこれはほんと観る価値あったと思うのです。

さてさてとりとめもなく書いてまいりましたが。
総合的には、映画の製作陣あるいは監督に原作のおもしろさを生かすつもりはなかったんだろうなという印象でした。
あくまで「この女将軍はファンタジーの産物ですよ」と念を押すようなつくりになっていたと思います。

なーんて言ったらわたしジェンダーバイアス引き剥がそうと躍起になってるフェミニスト扱いかしら。ははは


長くなりましたが、これにて。

« 夢と魔法と | トップページ | ふかふか »

08.レビューらしき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169017/37343373

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「大奥」感想:

« 夢と魔法と | トップページ | ふかふか »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

 

  • にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ

twitter

無料ブログはココログ