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共に死ぬのは愛なのか

こんばんは、圭です。
本を読みましたー。あきらさんが100円で買ってきた古本を、借りて読んだのであります。

きたよきたきた、戦慄の中山可穂。『マラケシュ心中』でございます。


あらすじはですね。
歌人・緒川絢彦(もちろん女性)が人妻・小川泉に惚れ込み、泉もどうやら絢彦に惚れ、さてどうなる。と。
ほんとうに粗い筋ですみませぬ。

ことばを操る芸術家と既婚女性との恋。
中山お得意のパターンだねえ。

そしてどろどろだねえ。血も涙もありまくりだねえ。
いやいや、「血も涙も」は冗談ではなく、わたしが読んだ限りもっとも多くの血が流れた中山作品だと思います。
舞台が赤道近くのアフリカまで飛ぶからってわけでもあるまいな、みなさんテンション高すぎ。
熱とほこりと血のにおいがするよー! なんだかとてもスペイン的でした。


わたし個人的には、わかるわかるとうなずける描写があることを認めつつ、何度も読み返したいとは思えませんでした。
だって読むと疲れるもの。人生ジェットコースターだもの。

ここに描かれているような、熱く燃えてそのまますり切れる関係よりも。
わははきゃははと愉快にふざけ合える、ぬくぬくした関係を築きたいのです。

つきあうなら長い目でみたいの。ええ、夢みがちなもんですから。


本に戻りまして。
ただね、そんな作品にも癒しはあるのです。
若いゲイカップル桃田くん&耀司くん。このふたりの出番すくないけれど、出てくるとほっとする。


「清涼剤の桃田くんたちがいないと、途中で力尽きちゃって最後まで読めないよ」


とはあきらさんのことば。

わたしもかなり同感でーす。


「愛の最高の成就として死を選ぶ」心中ブームを現代日本に起こすのが中山の野望なんだそうな。
おーこわこわ。相容れないわ。

でもでも。

わたしにとって、中山ビアン作品が男女の恋愛もの以上に共感しやすいのはこらもー事実なのね。
だから今後も。

うーんハードだなあ…
ひええ女っておっかねー…
不倫はいかんよね、不倫は…

などと思いながらおそるおそる彼女の本を読み続けるのだろう、と思う次第です。

また『花伽藍』所収の「七夕」みたいな話を書いてくれないかしら。



『マラケシュ心中』 中山可穂 著 講談社(文庫版) 2005年

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