カテゴリー「05.カムアウト関連」の記事

長女の妻

あけましておめでとうございます、圭です。

元日は、我が彼女あきらさんのご実家を訪れました。
ご親族ずらりとそろうなか、
家長から一言、年始のあいさつを拝聴。
初詣も、ごいっしょします。
 
あきらさんは長女なので
わたしは「長女のパートナー」なわけだけれど
そうだと知っているのは、ええと、
お集まりの皆さまのうち、だれとだれだっけ。


「お正月の家族会に混ざっちゃってすみませんえへへ」と友人的な立場でいれば良いのか、
「家族の一員として認めていただき、ありがとうございますうふふ」とふるまって良いのか、
レズは決めかねました。

でも、よばれたお節がおいしかったので、途中からどうでもよくなった。
どうでもよくなっていたら。
 
ら。



あ「いやあ、うちのアラサー組はだれも結婚しないね!」



突如、あきらさんが、手榴弾を投げ込みました。
アラサー組というのは、我々世代、つまり、
あきらさんとそのきょうだい、いとこの方々を指しています。

言った直後の、ご親族一同の空気たるや。



あのね。

空気ってね、しゃべるんだぜ。
わたしには、聞こえたね。

ぴりっと走った緊張の一瞬、
だれも口をひらかなかったにもかかわらず。

声が、聞こえたね。

   

「筆頭のあんたが、レズだしね!!」



もうね、やっと、理解したよね。
彼女がだれにカムアウトしたとか、
していないとか、そういう次元では、ないのだと。

皆さんは、すでにわたしを
あきらさんのパートナーとして
認識されているのだと。

平身低頭、「混ざっちゃってすみませんえへへ」なんて、甘えだった。


あきらさんのご実家は、
お盆やお彼岸、誕生日に一族が集まる風習をもつので
今後もほどほど積極的にごあいさつに行こうと
あらためておもったのでした。

そんな2017年。
初詣で引いたおみくじは、大吉でした。


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カムアウトせずに攻略

こんばんは、圭です。

この週末は、あきらさんのご家族と、ごはんを食べて来ました。
一足早い、あきらさんの誕生日祝い。

行ってらっしゃい、と彼女を送り出すつもりだったのだけれど
「圭さんも、ぜひ」と、あちらからお誘いいただいたのでした。


あきらさんは、ご家族にカムアウトを済ませています。
だから、わたしが何者なのか、知ったうえでの、お誘いでした。

レズで、あきらさんの彼女。
いっしょに、住んでいる。
ふたりで、暮らしている。

あきらさんは、とてもていねいにカムアウトのタイミングを選び。
あきらさんのご家族は、いつの間にかしょっちゅう出入りする、よその小娘に屈託なく接するひとびとで。
わたしは、拒否されるのではないか、という恐怖を抱いたことがない。

あきらさんのご家族と、ありがたいことに、穏やかに関わっています。
世界のまるいこと、まるいこと。



が。



そんなわたしにもね、お会いすると、どきどきする相手が、いる。
緊張するってほどでは、ないよ、ないけどね、あきらさんの家族のなかで、ただひとり、あきらさんがカムアウトしていないお方。



あ「年齢を考えると、なにも知らないまま、旅立ってもらってもいいかなって」



その者、白きみぐしをまといて
下野の野に降り立つべし

大ばばさまです。

小柄で、色白で、品よく、日々の筋トレを欠かさない、食欲旺盛な、孫を愛する、おばあちゃん。

この日も、祝い膳のフルコースをもりもり召し上がりながら
あきらさんの退職についてせっせと語ります。









ほんとうは、すこし、気になっていたんだ。

これがもし、友だち同士のルームシェアだったなら。
ひとりが、精神的な不調から、仕事を辞めたとき、
それは、ルームシェアの解消につながる可能性を孕む。と、おもう。

「実家でゆっくり休みなさい」

「友だちに迷惑をかけないように」







わたしたちの関係を、「友だち同士のルームシェア」だとおもっている
おばあさまは、事態をどんなふうに見ているのだろう、と。

気になっていたんだ。



でも。



あ「あたしには、休息が必要なんだよ。それで、いちばん落ち着いて休める場所は、圭さんと暮らしている、いまの家なんだよ」

ば「あら、そう。無二の親友ってのは、いいもんだねえ」



無二の親友!
鼻が高いぜ!

あきらさん、おばあさまをさっさと攻略。


あきらさんのことは、その親友が、ちゃあんとしあわせにします。
ご家族の皆さま、どうかご安心なされますよう。


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5年越しの告白

こんばんは、圭です。

我が彼女あきらさん、職場の先輩に、訊かれてしまったそうです。



「あきらさんは、いつ結婚するの」


※ちょっとまじめな話。分けます。

続きを読む "5年越しの告白" »

ずっとレズでいるわけでは?

こんばんは、圭です。

先週末。
ミニ同窓会に行ってきました。

気のおけないメンバー。会うのは4年半ぶり。
 

おしゃべりはたのしいし、ほんとうに大好きなやつらなのだけれど、これだけは。
ああ、これだけは。



友「で、圭は彼氏できたの?」



いや、わたし相変わらずレズだよ。
彼女と仲良くやってるよ。



友「いやー、でも、ずっとレズでいるわけじゃないでしょ」



これこれ、これだけは。
それはあなたの思い込みだよ、押しつけてくれるなよ、とおもうのです。


女性とつきあっているひとが全て、今後も「ずっとレズでいるわけじゃない」のは、
我が友の言うとおりだとおもうのね。

男性とつきあうことにしあわせを見出す彼女の価値観も、それはそれ。だとおもうのね。

   
ただ。
「いまレズビアンでいること」を選び、将来にわたってレズでいようと、
伸びのび決めたのはわたしなのであって、ほかのだれが否定しても無意味なのです。

「わけじゃないでしょ」なんて断定的に言われても、「わけある」のです。


 
フォトウエディングを実行に移したら、そのときはやつらにも写真を見せよう。

そんな人生があるのか!と、あの子の目からうろこが落ちますように。


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それぞれの新年

あけましておめでとうございます、圭です。

カップル友だちを招いて、鍋をつつくうちに年が明けました。
年越しは、そばではなく、鍋の〆のらーめん。


そして、今日は、ちょっくら実家に顔を出してきました。


あきらさんとふたり暮らしをするために、母と険悪になったこと。

それは過去の一事実としてたしかに存在するのだけれど、
いまは澄ました顔で実家とつきあっています。


決して、決して。
理解を得られたわけではありません。
あきらさんのことを自然に話せるようになったわけではありません。
 
でも、いま。
わたし自身が、特にそれを目指していない。


なんつうかな、臭いものにふたをする道を選んだというか、
我が母が、わたしと彼女との暮らしを「臭いもの」だとおもっている以上、
いまのところは、むしろふたをしておいてかまわないよ、という感じでしょうか。

ふたすんな!ちくしょう開けろ、なかを見ろ!と暴れ狂ったわたしは、
やっぱりカムアウトが下手っぴいだったよなーとおもいます。


しかしカムアウトは、一度のやっつけ仕事で終わるものではないのだね。

「娘が女性とふたり暮らしをしている」ことが母にしみこんだころ、
そして、わたしの周囲が続々と結婚してゆくころ、

また、くりかえし、何度でも、カムアウトアフターケア編が、必要になるのだろうね。



定年退職した父と、近々結婚することになりそうなきょうだいを前に、そんなことを考えなおした新年です。


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職場でにじみ出る本性

こんばんは、圭です。

職場でのカムアウト関連のことは、何度かブログに書いたことがあるけれど、
またこんなことがあったよーという話です。


飲み会がありましてな。
ちょうど大きな仕事が終わった打ちあげ的な飲みでしてな。

大事が片づいた安心からでしょうか、残念ながら、周りは愚痴の嵐。
開始が20時という遅めの会で、しかも料理はコースではなく、終わりの時間は決まっておらず。

こりゃもう、早めに失礼するに限ります。



すみません、わたし、ぼちぼち…

とお尻を浮かせると。

役職も年齢も遥か上の超☆上司が、すばやく寄ってきました。

げ。
これは。
帰してもらえないフラグか?



上「圭さん、さては、家で待っているひとがいるね?」

は。
はは。
ははは。
 
ええ、そうなんですよー。



上「彼氏ですか」

いいえー。
女の子です。



なんか慣れたな、このパターン。
続きは「あー、最近流行りのルームシェアってやつねー」とくるのがお決まりです。

ルームシェアが流行なのかどうかはともかく。



しかし。
超☆上司さまは違いました。



上「あ、なんだ。彼氏じゃなくて彼女だったんですね。そういうことだったんですね」

深く、うなずかれてしまいました。



上「じゃあ、圭さんは独身で通すんですねえ。これからきっといろいろ大変なこともありますよ、がんばってください」

力強く、励まされてしまいました。



上「彼女さん、若い女性がひとりで家で待っているのも物騒だ、早く帰っておあげなさい」

すんなりと、背中を押していただきました。



わたしはレズビアンであることを隠すつもりはさらさらなく、
かと言ってわざわざカムアウトする気もさしてなく、
ばれたらばれたでいいわーとふるまってきたつもりですが。

こうもあっさりさっくり察してもらっちまうと、いささかポカーンとしますな。
とりあえず、超☆上司さまの柔軟な発想に乾杯。

 
ところで、「そういうことだったんですね」って、なに。


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家出娘と父の日

こんばんは、圭です。

6月が終わろうとしています。
祝日ひとつなく、湿っぽいこの月に、お忘れではありますまいな、小さく灯るイベント1件。

父の日です。
父の日がありました。


学生時代の「家を出た」4年間をノーカンにすれば、
今年は本格的に家を出てはじめての父の日ですので。

ディナーを企画してみました。

父と…いや、家に取り残される母が気の毒だな、両親とも誘っちまおう。

3人で、酒を飲みながらの夕飯。



と言うと、ふつうに心温まる親子のイベントなのですが。ですがね。
わたしが実家を離れてあきらさんと同居するにあたって、彼らとは相当ごちゃごちゃとモメたため、実の親だけれども、電話をかけるのに異様に緊張してしまいました。

ひゃっひゃ、冷や汗。



それでも「諾」の返事をもらい、お気に入りのレストランバーへ案内しました。



「おとうさん、このお店を教えてくれたのは、あきらさんなんだよ」



そのことばは、発さない。がまん。飲みこみます。

母の前であきらさんの話は出さないというのが、父娘のルールです。
暗黙のルールではなくて、はっきりとことばに出して確認しあった、禁則事項。

以前にも書いたとおりで、彼女の話題はタブーですから! ね!


しかしだ。
やれチーズがうまい、オリーブがうまい、カルパッチョが絶品と喜んだ父母は、訊いてきたよね。そりゃそうだよね。



「どうしてこのお店知ったの?」



へへ。
へへへ。



「教えてもらったんです」

hotpepperでいろんな検索したり、グルメ雑誌をあてにしたりするのもいいけど、
味覚の信頼できるひとに連れてきてもらうのが、新規開拓にはいちばんだよね。
一見すると入りにくいようなお店でも、中の様子がわかっていると次から気軽に敷居がまたげるし。


うなずきながらビールをくいくい飲む父も、
せっせとピザを切り分ける母も、

「教えてもらったって、だれに」

と訊いてくることはありませんでした。
訊かれたら言うつもりではあったんだけどねー。


その後。
店を変え、日付を越え、もういっぺん店を変え。

深夜にタクシーで帰宅したときには、おなかのなかもあたまのなかも、酒精でいっぱいになっていました。



一度だけ、彼女の名前が出たなあ。

「あんたこんな時間まで、あきらさんいいの?」

「だいじょうぶ、今日は夜勤だから不在なの」

それだけだったなあ。

水飲も、水。

   
わたしにとってのあたりまえの暮らし、認めてもらおうなんておもっていないけれど。
まだまだこれから、ゆっくり時間をかけてなじませるのだ。 定期的に姿を見せておくのだ。

あなたの考える「ふつう」ではない生活を営んでいても、
わたし、ちゃんとふつうにしあわせで元気で健康です。見てのとおりに。


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「お嬢さんを、ください」

こんばんは、圭です。

あきらさんのおとうさんと、あきらさんと、3人でごはんを食べてきました。
半年ほど前から、会食しましょうしましょうという話はあったのだけれど、それがようやく実現したのです。


わあわあ、どんな話題が出るんだろう。
なにか訊かれるのかな。

あきらさんと「いっしょになる」ことについて、想いのたけを語る用意があったほうがいいのかしら。







なーんて構えることもなく、
あっという間にはじまった飲み会は、
あっという間におとうさんの博識大披瀝会となり。熱い演説の場となり。

「教育」の根幹を形成する徒弟関係について。

音楽、特にボイスのもつ力と編曲の妙について。

世界各国の「美食を追求する文化」を分布図にする試みについて。

イギリス人にとってイギリスという国は存在しないという民族の自負について。


「へえっ、そうだったんですね」

「なるほど、勉強不足でした」

「あ、そこまできちんと掘り下げて考えたことがなくて」


謹聴。

厚みのある話を繰り出す目上の方というものに、わたしはとても弱いのです。
ときめいてしまうのです。

そうしてお話をうかがいながら、おもいました。

 
あきらさんのおとうさんは、わたしの話を聞きたいとおっしゃった。
「娘のパートナーと話をしておきたい」という趣旨だった。

でも、それは、話題を制限するものではなかったんだわ。

例えば、わたしがあきらさんを選ぶ理由であるとか、同居を望む理由であるとか、そういう「話をしておきたい」のかと、勝手におもっていたけれど。


ちがうんだ。
ちがったんだ。
 
娘が選んだ人間、娘を選んだ人間と、単に「話をしたい」と言ってくださっていたんだ。

そんな平熱の距離感はあたたかく、ここちよく、ありがたく、安心。

この親にしてこの子あり、だなあ。



あ「た、楽しかった?」



おう、楽しかったとも。
しかしもっと本を読んで教養を高めないと、おとうさんの話についていけないっつー焦りはあるけどな。

次にまた3人でごはんを…という計画を立てるなら、今日おすすめいただいた本をわたしが読み終わってからにしてね、あきらさん。

 
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きらりぐさり母の勘

こんばんは、圭です。

父へのカムアウトについてごちゃごちゃ綴った前回の記事
ずいぶんたくさんの方が読んでくださいました。

わー
わかぞー
不器用だねー

って、他人事のように読みなおしたりもしましたが、
それでも「お疲れさま」と言ってくださるレズのおねえさま方があらせられる。

ぢーん。

ブログ、書いててよかった…。


それでさっ
母に対して、「わたしレズだよ」って積極的に言わないことに決めたんだけれどもさっ
その直後に、こんな記事書いてしまうけれどもさっ

んー
なんか
母に探りを入れられてんのかとおもいました、今日。


夕飯前に、母とふたりで柿の種ぼりぼり食っていまして。
わたしは寝そべって新聞の折り込み広告を読み読み茶をすすりつつ。
母はテレビを見つつ。



圭「これ、にゃかろんだって。猫形のマカロンだよ。食べちゃいたいね」

母「なんてお店? ねこまる茶房? 東京よね、こういうかわいいお店は東京よねえー」



お茶、ずずーっ


 
母「あんた、泊まるときふとんどうしてるの」



ずぶしごふっおえ゛

まんが的表現をするならば、こんな擬音で茶を吹くところです。
なんつー脈絡のなさだ、母よ。



圭「…借りてます」

あきらさんのベッドの半分を。



母「しょっちゅう泊まりに行っているから、あんた専用みたいなことになってんじゃないの」

圭「あーまーそーかも…? いや、でも、わたしのってわけじゃありませんよ」

家主がいっしょに寝てるからな。



母「そのふとんを、そのままじぶんのにする気?」

圭「いや、それはないっす。お客さん用のふとんはお客さん用のふとんです」

あきらさんちには、実際お客さん用のふとんが一組あるのです。
ま、わたしはつかったことないけども。

同棲するにあたりましては、新しくセミダブルベッドを買う予定だし。



母「圭は圭で、ちゃんとじぶんのふとん持っていかなきゃねえ…」

圭「え、いい、いい、要らない要らない。じぶんで好きなの買うから。実家から一組持ち出すとか要らないから、ほんと、そういうの要らないから!」



ぎゃー!
めんどい、めんどいよ。
どうしてそんな所帯じみた細かいことおもいつくんだろう。
 
そらそうか、所帯じみた細かいことに気をくばって30年やってきたひとだもの。

しっかし、
ふたり暮らしの餞別だなんつって、母にふとん用意されたらめんどうだな。
手出し無用、口出し無用、釘をさしておかなくちゃ。


と同時に。
ごめんね、おかあさん。
もしおかあさんが、探りを入れているのなら。
わたしは答えをはぐらかしていることになる。

「実は……、いっしょに寝ているんだ」

と事実で答えたら、それは、もしかしたら、
わたしとあきらさんとの関係を正しく理解してもらう一歩になるのかもしれないけれど。

ごめんね、おかあさん。
わたし、おとうさんと決めてしまったのですよ。

おかあさんには、黙っていようって。
今は、まだ。
 

いや、でも、この先いつか母にカムアウトすることがあるとしてもだ、
寝室事情には踏み込んでもらいたくない…な…

親でも。
親だからこそ。


既に同棲されている皆さま、そのへんいかがですか。
 
 
 
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おとうさん、わたしレズです

こんばんは、圭です。
 
親に対するカムアウトが一段落しました。
という記録。


※感情を整理する前に書いているのでちょっと滅裂です。


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