愛ゆえに手を離さない

我が彼女あきらさんと、ポッキーをつまんでいて、最後の1本。
ふたりの手が、なんとなく宙に浮いて止まりました。

が。

あきらさんは、甘党。
わたしは辛党と言うには相当甘味も食べているけれど、
YながFみ氏と同じで、ふつうの食事に比べれば、甘いものの好きさ加減は7割くらい。
いや、6割くらいと言ってもいいかな。

ここは、彼女に譲ります。
甘いものを与えたときの彼女の
ぱっと花ひらく笑顔、プライスレス。


しかしこのあとが、やはり彼女の彼女たるところ。
ポッキーをはんぶんに折り、わたしにも分けてくれまして。

分けてくれたことが「彼女らしい」のではなく。
分けた、その理由がなんとも。



圭さんが、あたしのことを愛してくれているのを知っているから、はんぶんこにするんだよ。
なんでもないひとが相手だったら、あたしは1本まるまる返す。譲っちゃう。

だけど圭さんは、あたしがしあわせじゃないと嫌なんだもんね。
あたしが甘いものをおいしく食べて、ちゃんとじぶんをだいじにしないと、圭さんが困るんだもんね。

だから、あたしも、はんぶんいただくね。



ポッキー1本、この重さがいとおしい。


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きみはホット

こんばんは、圭です。

彼女がこたつで眠ってしまった夜、
まあそのうちふとんに引き揚げてくるだろうと
先に寝室で待っていたら、一睡もできませんでした。

寒くて。

だから翌日は
彼女をつらまえてベッドに引きずりこみ
がっしり巻きついて就寝。
2人ぶんの体温、最強。

快適に眠り、
朝、起きてみたらほどけていたので
そのままふとんから出ようとすると、
あらあら、めずらしい、彼女のほうがしがみついてきました。

おほほ、こういうでれ方は、なかなか貴重ですよ。



「×△○◇※□%☆…」



おや、あきらさんが
なにか、もごもご言っています。

耳を寄せて聞き取ってみたところ。



「目が覚めると、そこにいるのは、ああ、圭さん、おまえは、あのとき助けたカピバラではないか」



鶴の恩返しならぬ、なんとやら。
わたしがカピバラに似ているからですね。

しかし。
まてよ、まてまて、ちょおっと待て。

語り部に水を差すようでわるいんだが、
「目が覚めたらそこにいる」って?
おい、機織りは別室でやっているんではないのか。



あ「圭さんは不器用で機織りができないので、糸車を回していたようです」



細かいアレンジがきいてやがる。



あ「カピバラは悲しそうに言いました、『見てはいけないと言いましたのに』」



いや、だからね。
見てはいけないなら、別室で糸車を回しなさいな?



あ「『見られてしまったからには仕方がない、おまえさまには、責任をとって、一生わたくしと連れ添っていただきます』」



それが。

カピバラの狙いか!
押しかけ女房にもほどがあった。

それはそれとして。
あきらさん、この昔話ふうの語りは、あれだね?
婉曲に「圭さん、まだいっしょにふとんにいようよ」ってことね?

喜んで応じようではありませんか。
もしかして、あきらさんも、独り寝は寒いのかい。

いそいそとふとんにもぐりなおそうとすると。



あ「あれ、起きるんじゃなかったの」



追い出されました。

ホットなあなたも
クールなあなたも
好きですよ、わたしは。


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宇都宮餃子を食べるなら

こんばんは、圭です。

ブログ村レズ板を徘徊していたら
あら、栃木までお越しになった方があらせられる。

宇都宮餃子を召し上がったそうです。

が。

残念、おいしくなかったと言うのですな。


なんたること、なんたること。
よそ様がせっかく来られたのですよ、
味で歓待しなさいよ、戦犯はだれだ。

各店の餃子のスペックは
それなりに覚えている栃木県民、
くだんのブログに掲載された写真の
餃子や皿の形・色・大きさなどから、
すみません、お店、判ってしまいました。

たのしい旅行に
おいしい食事を添えられなかったのは
栃木県の不徳のいたすところです。

なれば
独断で紹介しようではないか、
目的別「おいしい餃子」。

あくまで目的別で、番号は順位ではありません。
さらに言えば、必ずしも「味がおいしい」とは言わないよ。



①来らっせ 
「宇都宮は餃子で盛り上がっている感」をわいわい味わいたいひと向け。

「きらっせ」と読みます。
「いらっしゃい」の栃木弁です。

餃子の有名店がまとめて入居していて、
食べ比べができるフードコートみたいなお店。
登場するお店は日替わり。曜日別だったかな。

みやげ用に冷凍餃子もたくさん売っているので
まさに観光餃子店。

漠然と「宇都宮餃子が食べたい」場合には
ぜひ行っていただきたい。


②青源(あおげん)
隠し味にときめきたいひと向け。味噌屋さんの餃子です。うまい。


③中華トントン
「皮はもちもち具はジューシー」という文句によだれが出るひと向け。でかい。


④めんめん
羽つき餃子フェチなひと向け。ぱりぱりばりばりの羽が目印です。


⑤幸楽(こうらく)、龍門(りゅうもん)
「餃子は中華なのだからがっつり味」というような安心感がほしいひと向け。


⑥みんみん、正嗣(まさし)
「有名店で宇都宮餃子を食べた」という既成事実がほしいひと向け。



もし。

純粋に味で
あくまでわたしの好みではありますけれど
ともかく味で

「おいしい店を教えてくれ」と言われたならば、
わたしの答えは20年前から決まっています。


珉亭。


餃子の専門店ではないのですけれど!

そして
家で作る以上においしい餃子を
外で食べたことはないのが
実情だったりするのでした。 


ちなみに意外と知られていないのが
「餃子の消費額1位」の意味。

宇都宮市は長いこと1位だったわけですが、
市内に数ある餃子店でせっせと餃子を食べても、
家で自家製の餃子を大量に消費しても、
ランキングにはまったく影響しないのですね。

あの調査は、スーパーなんかで
「成形された餃子」を買った額の話。



で。



はて。



これ、何のブログだったっけ?
レズ、どこ行った?



あ、今年のクリスマスは
彼女と、彼女のお父さんと、餃子パーティをやります!

これでレズっぽくなったかしら。では。


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我らの優雅な秘密

こんばんは、圭です。

ここしばらく
寒すぎてブログが書けなかったよ。
こたつにもぐりっぱなしになるものだから、
机まで這っていくのが、もう拷問。無理。

今日は、老いつつある愛兎が
「寒さは骨身に沁みるんじゃ、早よストーブつけんかい」
という眼でにらみつけてきたので
昼間からストーブを焚いており。

これなら。
ブログ、書ける!


で、すこし前の話なんだけれど。
あきらさんと、久しぶりに美術館に行ってきました。

めあては、エドワード・ゴーリーの企画展。

名前でぴんとこなくとも、
彼の絵本を見たことがあるひとは多いでしょう。

ちょっとばかし不気味だけれどうっとり惹きこまれる、精密なモノクロ挿画と、
「ありきたり」から遠く離れ、厳選されたことばが躍動するリズミカルなテキスト。

絵本だからと言って、ほのぼのである必要性はないのだなあ!

実際に起きた誘拐殺人事件をモチーフにしたもの。
ABC順にひたすら子どもが死んでいくもの。
裕福だった少女の人生の転落。

「世界一残酷で不条理な絵本作家」とも呼ばれているそうです。だいすき。


「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」と題された企画展には、
修正のあとも生々しい原画がずいぶんありました。
ポスターも、ミニアニメも、
本人が使っていたノートも、各国語版の絵本も。
よく集めたもんだ。よく借りられたもんだ。
この片田舎で開催してくれた、それがまた嬉しいことです。

中野京子氏の「怖い絵」展もそそられるけれど、上野だもんね。
いや、上野、行ける距離だけどね。


展示を見たあとは、
併設のフレンチレストランで
1,500円という豪華なお昼を食べちゃったりなんかして。

企画展に合わせたメニューが出るというので
頼んでみたところ、ソースのうつくしく黒ずんだペンネが提供されます。

うっ、とかまえるジビエ臭。
しかし病みつきになる、この濃厚さ。
 
ゴーリー、なるほど。

 
冬の太陽をやわらかく浴びて、
落ち葉の絨毯とアートに囲まれて、
すごい、すごい。
デートっぽいね!



あ「デートですよ?」



うちへは、手をつないで帰りました。


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「少女」のいやらしさ

「イヤミス」の語を、ご存じですか。

いやらしいミステリー、
つまり、不快感を喚起するミステリー。

後味のわるい作品を指すんだそうです。


そして「イヤミスの女王」なる
称号をもつのが、湊かなえ氏。

彼女の小説は好みの部類なので
『告白』、『贖罪』、『花の鎖』、『Nのために』、
『夜行観覧車』、『白ゆき姫殺人事件』、『サファイア』
と、つぎつぎに読んできたのですが

読もう読もうとおもいながらも、期待が高まりすぎ、
畏れ多くて読まずにいるのが、これ。『少女』

わたしが期待しすぎている理由は
我が彼女あきらさんが言い当てていますので、引用します。



あ「ぜったい百合だよね」



そう、それ。



あ「というわけで、借りよう」



百合感にときめきすぎて
手が出せなかったわたしの葛藤を、突き破るあきらさん。
映画化された「少女」のビデオを、借りてくれました。


Girls


※ネタばれなしのつもり。感想記です。

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甘味は堆積する

こんばんは、圭です。

我が家の愛兎べえやんは、
よく、あきらさんといっしょにこたつに入ります。

横になった彼女の、ちょうどおなかの前あたりに伏せ、うっとりと眠るうさぎ。
その背中を撫でる彼女の、穏やかな手つき。

気もちのいい光景です。

ですが。

それが長時間にわたると、そわそわ。
そろそろ、わたしも、ハグをいただきたく。


で、彼女が「もうおやすみ」と
べえやんをサークルに戻したところを狙いすまし、
同じようにふところに飛びこみます。

さあ、うさぎの背中を撫でていたように、
撫でるがいいよ、わたしを!



あ「なにしに来たの?」



料峭。凜冽。
そんな、手厳しすぎやしませんか。

なにもめずらしいこと、複雑なことを
期待しているわけではないのよ、
さっきまで、べえやんを撫でていたのと、
同じ動作を続けていただくだけで、けっこうですよ。
ほら、ほら!



あ「9年かけて甘やかされてきた結果がこれだよ! しっかり者の圭さんの成れの果て!」



言いながら、くしゃくしゃに撫でるのね。
9年かけて甘やかしてきてくれたのは、あなたですよ。

今週だけでも、ごろうじろ。
 
わたしが体調をくずしたもので、鍋焼きうどん。

Nabeyaki


かぼちゃのグラタンが余ったら、リッチな4枚切のパンを使って。

Toast


数が多くて処理に困ったいただきもののりんごを、キャラメリゼ。

Apple


やはりいただきものの甘納豆を、蒸しパンに。

Puff

あ「圭さん、小麦粉のもくもくした食べもの好きでしょう。好きなだけ食べて、早く元気におなり」


もくもくした食べものは大好きであるが
彼女から受け取る甘みこそ最大の糧。

降り積もって層をなす、明日への活力です。
風邪、早くなおそう。


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女と服の闘い

こんばんは、圭です。

だいぶ前にレビュー記事を書いた『13月のゆうれい』は、
わたしの肌に合った、 共感しながら読めるまんがでした。

絵も線がシンプルで見やすく、好きだったので、
本屋で見つけて、あ、同じ作者!

買ってきました、『あたらしいひふ』


裏表紙によれば、
「女と服」の関係を群像劇で描いた作品だそうな。

帯には
「人が見た目じゃなかったら、私はこんな悩まない」
と書かれています。

悩んでいるわけではないと
言い張っておきますが、
おしゃれとは万年無縁のわたくしは
こういう題材、けっこう好き。


※未読の方向けに書きますが、念のため分けます。

 

» 続きを読む

監督、お願いします

こんばんは、圭です。

我が家では、ふたりとも料理をするのですが
味をばっちり決めるのは、常にあきらさんの役目です。

鍋の具がやわらかくなったら、
煮汁ごと持って、台所からこたつへ走ります。

監督、あきら監督、お味見を、どうか。
こんなもんでいかがっすか。



「もっと砂糖入れたほうがいいよ。お弁当のおかずにもするんでしょう?」



監督のGOが出たものが、食卓にならぶのです。



しかし、今日は。



「監督、圭監督、これでよろしいですか?」



めずらしく、あきらさんが呼びかけてきました。
おほん、なんだね。



「マッシュポテトを皿に盛りました。ここまでよそえば、ボウルは洗ってよろしいですか?」



うむ、まだ、もったいないぞよ。

ボウルのふちに残ったポテトを
スプーンでせっせとこそげ、
あ、おいしい、おいしい。

うむ、ゴムべらですくったかのように
きれいになったではないか。
苦しうない。



あ「うちは監督のGOが出たものが、シンクに下りるからな」



得意・不得意を生かした暮らしの分業と言いたいが、
わたしのこれは業務なのか? 自問したら負けだよ。

マッシュポテトに粉末パセリをたっぷり振り、
ハッシュドポークをかけたのが本日の夕飯。

食べながら、あきらさんが言います。
 


あ「ねえ、ボルボのCMで男性同士がおでここっつんしてるのは、見た? 今日のブログのネタになる?」



すまんな、今日は、別の話なんだ。

これは、彼女のGOを待たずに
わたしが食卓に出すのです。

お味はいかがですか、監督。
わたしがあなたとの日々を
たのしく遊んでいること、
伝わりますか。


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ファンタスティック立ち耳

こんばんは、圭です。

11月11日はあなたにとって何の日?

というタグがツイッターで出回っていました。

ポッキー&プリッツの日。ではなく
「立ち耳うさぎの日」と提唱しているひとがいますので、
よーし、便乗して祝福を与えよう。


Bee


火に当たってうっとりする愛兎。

待てよ、耳が立ってない。
というか耳、どこいった。


我が家は、今日からストーブを出しました。

人間はこたつにもぐり、
ストーブの火はうさぎ小屋に向けるのが常なので、
こんがり、毎冬おなじみのファンタスティックローストのできあがり。


そう、近所のTSUTAYAで
「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」を借りて観たのです。

原作本というか、ネタ元本である
『幻の動物とその生息地』は
10年以上前に読んだのですが、
読んだことすら忘れていたので

パフスケインね、あれだ、ピンクの舌が長くてふわふわ、
雑食で、ごみも食うけどペットとして人気のやつね?

ん、わたし、なんでこんなに魔法生物に詳しいんだ?
もしかして魔法学校に入れちゃう? なお、年齢

と、楽しく鑑賞。

あのスーツケース内で、バイト、募集してくれないですかね。
生命保険は入っておくからさあ。

ポケモンしかり、
ナウシカの王蟲、
『獣の奏者』の王獣と闘蛇、
最近なら『亜獣譚』に至るまで、
異形の生物に対する感興といいますか、
憧憬の強いひとは、履修して損なし。

主演のエディ・レッドメインは
世界ではじめて性別適合手術を受けた方がモデルの映画、
「リリーのすべて」の主演でもありました。

はかなげで、三次元ではなく二次元に存在していそうな雰囲気。
想像力が生んだ生き物たちによくなじみ、
うつくしく共演しています。


さて、忘れてはならないのが、我が家の魔法使いの存在です。

産直市で買った、まるまる1個300円のかぼちゃを、
馬車ではなく、ベーコンと玉ねぎたっぷりのグラタンに、ちんからほい。


Pump


腹がくちいので、
これからふたりで夜の散歩に行ってきます。


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さくら咲いたらハンバーグ

こんばんは、圭です。

昨日の夜にブログ記事を書いていたら
書きあがったころには日付を越えていて、
カレンダ上は、本日、木曜日に記事を更新していました。

気もちの上では「水曜日に記事を上げた」
つもりでいたものですから、今朝起きて


あれ? わたし昨日ブログを上げたよね?
てことは昨日は、木曜日だったの?
てことは今日は、金曜日なの?

やったー! 1日儲け!
今日がんばれば週末!


糠喜びの見本である。


木曜日って、週のなかでいちばんつらい。
疲れがたまってきていて、
這うように、躙るように、1日を乗り切るのです。

「家に帰ればあきらさんがいる」という贅沢に加えて、
もうひとさじ、なにか、こう、働く意欲を喚起するものをだな。



あ「夕飯は、爆弾ハンバーグを食べに行こう」



愛のバクダンきましたわー!
もっとたくさんばらまいてくれ!

というわけで、夕飯はもりもり外食してきました。

ハンバーグ、先週もあきらさんが作ってくれたばっかりなのにね。ありがとうね。


思い返せば、
わたしがはじめていただいたあきらさんの手料理は、ハンバーグでした。

卒業を控えた高校3年生の冬、
彼女の料理上手はクラスでも知られていましたから、たかったのです。

「わたしが志望大学に合格したら、ハンバーグを作って祝ってくれ」

ってね。

彼女は、「落ちたらオムライスな」と応じてくれました。


大学までひとりで合格発表を見に行って
掲示板をながめてほっとして
あきらさんにメールを送信します。
件名なし、本文は一行。


「ハンバーグ」


春休みに彼女の家にご招待いただき、
とびきりのハンバーグを食べて、
わたしは上京したのでした。

まだつきあっていなかった。
おたがい、別の女性が好きだったころの話です。


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«彼女にだけは溺れても良い